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韓国で頻発する「開店と同時に売り場に走る」…その気持ち、リンゴとブランド品では「同床異夢」

KOREA WAVE / 2024年4月1日 12時0分

ソウル市中区の新世界(シンセゲ)百貨店本店(c)news1

【KOREA WAVE】「物価高、不況の長期化に100ウォン、1000ウォンでも節約しようと努力しているが、ブランド品業界は別世界の話のようですね」。ソウルに住む主婦(43歳)の訴えだ。

韓国食品業界ではリンゴ価格の暴騰で別名「金のリンゴ」を少しでも安く購買するために、開店とともに売り場に走る「オープンラン」現象が起きている。一方、ブランド品業界では、値上げしたにもかかわらず、さらに値上がりする前に、ブランド品のバックを購入するためのオープンランが続く。

韓国農水産食品流通公社の農産物流通情報によると、3月22日時点でリンゴ(フジ)10個の小売価格は2万4250ウォンで、前日より0.9%上昇した。1個当たり2430ウォンぐらいだ。

リンゴの価格は前週より11.6%、1カ月前より17.3%下がったが、1年前よりは5.7%、平年より4.2%高い水準だ。

政府は農畜産物の物価安定のため、同18日から納品単価支援(755億ウォン)と割引支援(450億ウォン)などに1500億ウォンの緊急価格安定資金を追加投入した。流通業界の割引イベントまで加わり、リンゴ価格は下げに転じている。

ただし政府の割引が及ばないリンゴ(フジ)10kgの中卸価格は22日時点で9万1780ウォンで1週間前より1.0%上昇した。

これに対し、一部マートなどではリンゴ割引イベントが開催されると、朝から「オープンラン」行列が続いている。

ブランド品業界では正反対の光景が広がっている。数千万ウォン相当のブランド品を購入しようとする人々で売り場が混雑している。

百貨店業界によると、ロッテ、新世界(シンセゲ)、現代(ヒョンデ)の百貨店3社の今年1、2月のブランド品売り上げは、前年同期よりそれぞれ10%、8%、12%増加した。2022年1、2月時点で前年比名品売り上げ伸び率(ロッテ5%、新世界4%、現代6%)より増加幅がさらに大きくなった。

こうした状況でブランド品業界は「ガッポリ値上げ」に踏み切っている。三大ブランドに数えられる「エルシャ」が一斉に値上げに踏み切ったのだ。エルメスとルイヴィトンはすでに今年初めに価格を引き上げ、シャネルも今月中に加わる見通しだ。

エルメスは1月、主要製品の価格を10~15%引き上げた。ルイヴィトンは「ネオノエBB」(6.2%)、「ブローニュ」(5.1%)などの製品価格を引き上げた。

ブランド品の時計・ジュエリーブランドが次々と値上げした。ショパードは今月4日、アイスキューブを含め、ジュエリー全製品の価格を13%引き上げた。ブシュロンは7~10%、ディオールは12%以上価格を上方修正した。

業界関係者は「ブランド品業界が一年に数回製品価格を上げるが、むしろ需要が増え売り上げも共に増加している。ブランド品業界では基準価格がないようだ」と話した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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