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ひき逃げ被害者なのに…「泣き面に蜂」韓国人がカンボジアで受けた3度の屈辱

KOREA WAVE / 2024年4月11日 19時30分

(c)MONEYTODAY

【KOREA WAVE】カンボジアを旅行していた韓国人が、逆走してきた車両にひかれて重傷を負い、十分な治療も受けられないまま帰国できずにいる。そんな話が公開され、ネットユーザーの間で話題になっている。

あるオンラインコミュニティにこのほど「ひき逃げ被害者なのにパスポートと全財産を失い、不法滞在者になった」という題名の文が上がってきた。

以前からカンボジア旅行を楽しみにしていたというA氏は、現地の日常を見ようと110ccバイクを借りたという。

事件が起きたのは3月28日の夕方。6車線道路に進入し、宿泊先に戻ろうとしたA氏は、暗闇の中で、遠くから車2台がライトがかすかに見えたという。「この時までは乗用車が逆走しているとは想像もしていなかった」

逆走車両が近づくと、無防備状態だったA氏は、急いでバイクをとめたがタイミングが遅れ、気がつくと路上に倒れていたという。この事故で、A氏は足が後ろ向きに折れ曲がり、骨盤が飛び出し、歯がいくつも折れる重傷を負った。

その後、A氏は現地の病院に移送された。ところが、病院で「手術を受けたければ、応急手術費と入院費として約3000万ウォン(1ウォン=約0.11円)を支払え」と求められたという。A氏は「あまりに痛みがひどかったので、同意するしかなかった」という。

そんな苦痛の中で彼を助けたのは、現地で活動する韓国人の牧師・宣教師で、A氏が逆走車両による衝突事故で負傷したことを証明する手助けをした。

4月1日になって、加害者側と和解するため現地警察署に出向いたA氏は、2度目の衝撃を受けた。相手は既に逃走し、現れなかった。加害者側の弁護士は、逆にA氏側の過失を主張した。カンボジア警察は捜査の結果、A氏がスピード違反をしており、じっとしていた車に突っ込んだと結論づけた。

A氏は、駐カンボジア韓国大使館に助けを要請したが、3度目の挫折を味わうことになる。A氏は「大使館に連絡しても『加害者と合意すれば良い』『大使館は捜査に参加できない』と言われるだけだった」という。

まさに「泣き面に蜂」の状態で、A氏が入院した病院は「病院代を払わなければパスポートを押収する」とさらに言ってきた。確かにビザは1週間程度しか残っておらず、A氏は不法滞在者になる危機に置かれた。

「現地警察は加害者を捕まえるつもりもない。領事館は役に立たず、私を助けてくれるのは牧師と宣教師だけだ。韓国に帰国して、きちんとした治療を受けられるよう切に願う」

A氏はこう文章を締めた。

これをネットユーザーから「外国にいて、どれほど絶望的なのか想像もできません」「大使館が積極的に自国民を助けてほしいですね」などの反応が上がった。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News

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