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「がんで余命宣告、ペット犬を遺棄した韓国の飼い主」は「作り話」なのか…疑問の声、続々

KOREA WAVE / 2024年5月21日 6時0分

LCKDインスタグラム(c)news1

【KOREA WAVE】末期がん患者の飼い主が、そのペット犬「モチ」をやむを得ず遺棄して亡くなったという話が「捏造」ではないかとの指摘が持ち上がり、韓国のインターネット上で物議をかもしている。

動物保護団体LCKDは最近、インスタグラムに京畿道城南市(キョンギド・ソンナムシ)の公営駐車場に荷物とともに捨てられた犬の「モチ」の話をアップした。添えられていた手紙には、胃がん末期で余命宣告を受けたという飼い主が「モチは生き残り、良い家族に会うことを願う」とつづっていた。

飼い主の知人だというインスタグラムのユーザーが「飼い主が自ら命を絶った」と書き込んだことで、人々の涙を誘った。モチは自治体の動物保護所に保護されることになり、一定の期間が過ぎれば安楽死となる、とされていた。

こうした事情をLCKDが投稿すると、ネットユーザーから同情の声が上がり、「モチを引き取りたい」という人が現れた。

◇「モチ」ではなく「ホチ」?

ところが、この話が広く報道されると、一部で「この話は捏造ではないか」という疑問の声が持ち上がった。

一部のネットユーザーは「城南市内でこの犬を見た」といい、名前も「モチ」ではなく「ホチ」だという。実際、モチの飼い主が残した手紙に一度だけ「ホチ」という単語が登場している。また、モチと同じ毛色をしていて、首輪と口輪を付けた犬が散歩する姿も見たという目撃談も寄せられた。

さらに「モチの飼い主が自ら命を絶った」と明らかにしたインスタグラムの書き込みが、アカウントとともに消去されている。

こうした情報をもとに、ネット上では「飼い主がモチを遺棄するため、悲しい話をデッチ上げたのではないか」との疑惑が提起された。

LCKDによると、モチは既に別の飼い主に引き取られたという。LCKDはインスタグラムで「モチに関するさまざまな疑惑については、聞いた通り里親に伝えた。疑惑に関係なく、大切な生命を生かすという気持ちで家族になって下さった」と伝えた。

法曹関係者によると、飼い主が故意にペットを捨てた場合、動物保護法により罰金300万ウォン(約33万円)を科されることもあり得る。虚偽の話で人を騙して寄付金を募れば、刑法の詐欺罪が成立する可能性がある。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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