訓練中に倒れた韓国・陸軍副士官、「生存確率1%以下」から“生還”
KOREA WAVE / 2024年5月21日 19時30分
【KOREA WAVE】夜間訓練中に倒れた韓国陸軍第1空輸特戦旅団副士官が、一時は「生存確率は1%以下だろう」と言われ、事実上の死亡宣告を受けた。ところが、特戦司令部の同僚や義務司令部、陸軍本部などの仲間に励まされ、見事に退院して部隊に復帰した。
「第1空輸特戦旅団5大隊所属のチェ某中士の父親」と名乗るA氏が16日、軍関連情報提供チャンネル「陸軍訓練所の代わりにお伝えします」に投稿した。「子どもを助けてくれた第1空輸旅団特戦隊員と義務司令部委託患者管理チーム、陸軍本部患者支援チームには、言葉では言い表せない感謝を伝える」とし、涙でにじんだ手紙を送ったという。
自身も35年間軍に服務したというA氏は「次男は父親のようになりたいと、特殊戦司令部に入隊し、第1空輸旅団5大隊で軍生活をしていた。しかし、昨年(2023年)8月末、『夜間訓練中に倒れた』という電話を受けた」という。
急いで国軍首都病院に駆けつけたA氏は「担当軍医官から『応急措置はしたが、見込みがない』と言われ、次男は近くの盆唐ソウル大学病院に移送された」とした。さらに大学病院の医療スタッフからは「自己呼吸も意識もなく、脳も壊れ、すべての臓器が機能していない。明日までもたないかもしれない」と言われたという。
また、大学病院のスタッフは「生存確率は1%以下だ」「生き伸びたとしても脳死または植物人間状態だろう」などの悲観的な話を繰り返した。
一方で、見舞いに来た義務司令部委託患者管理チームのナム・ソユン少佐が「まだ若くて軍人精神がある男で、あきらめるには早い。希望を持ってもう少し治療してほしい」と医療スタッフを説得し、腎臓透析機を24時間稼動するなどの措置を取ってくれたという。医務司令部委託患者管理チームの大尉や、陸軍本部患者支援チームの少佐が、わかりにくい医療用語などを説明してくれ、次男がどんな状態で、どういう判断が必要なのかが理解できたという。
そうした同僚らの励ましもあり、次男は奇跡的な回復を遂げ、7カ月で退院した。
A氏は「生存確率1%以下と言われる中で、奇跡を起こして退院、復職できるように助けてくれた義務司令部委託患者管理チーム、陸軍本部患者支援チーム、特殊戦司令部1空輸特典旅団、1旅団5代隊員らに感謝する」とした。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News
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