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地球温暖化で「カビ」が「危険に進化」するという研究結果…「強い耐性を持つ菌類」登場の予測

KOREA WAVE / 2024年6月25日 12時0分

6月20日、ソウル・清渓川で熱画像カメラで撮影した日傘と暑さの陰(c)MONEYTODAY

【KOREA WAVE】温暖化により地球の平均気温が上がり「カビ(菌類)」が人間に深刻な伝染病を引き起こすほど危険に進化するという研究結果が出た。現存する抗生剤では治療が不可能なほど強い耐性を持つ菌類が登場するという予測だ。

中国基礎科学分野最高の学術機関に挙げられる中国科学院微生物学研究チームが中国で病気を起こした菌類を分析した結果、30度以上の高温で菌を培養した場合、はるかに高い速度で突然変異が生じたという研究結果を19日(現地時間)国際学術誌「ネイチャーマイクロバイオロジー」に発表した。

菌類は自ら養分を作ることができず、他の生物や有機物に付着して寄生する下等植物だ。その中には、生体に付着して住み、生体の宿主である生物に伝染病を引き起こす伝染病菌もある。カビ類はほとんど植物に病気を起こすだけで、人間を含む哺乳類に及ぼす影響はバクテリアやウイルスより少ないという。人間の免疫体系がカビ菌をよく防げるように発達したうえに、カビが人間の高い体温に耐えられないためだ。

しかし最近、国際微生物学界には「史上初」のカビ感染事例が報告された。学術誌「サイエンス」は「過去数十年間、HIV(ヒト免疫不全ウイルス・エイズの原因)にかかって免疫力が落ちたり、がん治療のために免疫抑制剤を投与され、免疫システムが弱まったまま生活する人が増えた結果、カビの感染事例も増えた」と伝えた。米デューク大学の微生物学者であるアシヤ・グサ氏はサイエンスとのインタビューで、「最近、人間に現れたカビ感染症の一部は、すでに薬物に対する耐性まで持っていた」と述べた。

中国科学院研究チームの今回の研究によると、人間の正常体温(35.6~37.2度)に当たる暖かい環境でも死なないカビまで現れた。研究チームが2009~2019年の間、中国全域の96の病院に来院した患者データを収集し、数千個に達するカビ菌株を分析した結果、今まで発見されたことのない菌が検出された。2013年と2016年に重症基礎疾患を患って死亡した患者2人から同じカビが出た。この菌は標準抗真菌剤として使われる「フルコナゾール」と「カスポファンジン」の両方に耐性を持っていた。

このカビを免疫システムが弱まった実験用ネズミに注入したところ、研究チームの予想を超えた結果が出た。37度の高温で培養する場合、25度で培養する時より21倍早く突然変異が発生したのだ。37度で培養したカビを抗真菌剤である「アンフォテリシンB」に曝露させると、薬物に対する耐性が対照群に比べてはるかに高い速度で生じた。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News

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