キッズ減少に見舞われた韓国のシリアル市場、新たな原動力は「成人攻略」
KOREA WAVE / 2024年7月2日 16時30分
【KOREA WAVE】家庭食の需要増加と健康な朝食として成長した韓国のシリアル市場が、エンデミックによる外部活動の正常化とキッズ需要の減少で下落傾向を見せている。
食品メーカーはシリアルを活用したエネルギーバー、タンパク質バーなど「ニュートリションバー」市場に戦略を転換し、新たな売り上げの原動力にしている。
シリアル市場規模は2021年2248億ウォンから2022年2206億ウォン、昨年2043億ウォンへと減少傾向を見せている。市場シェアは東西食品47.5%、農心ケロッグは41.6%、オリオンは5.7%だ。
一方、シリアルバーの市場規模はニールセンの調査では、2017年504億ウォンで500億ウォン台を突破した後、2019年619億ウォン、2021年765億ウォン、昨年892億ウォン。2年で100億ウォン台以上の成長傾向を見せている。
市場占有率は今年5月時点でオリオンが56.1%で市場をリードしており、東西食品が17.0%、農心ケロッグ9.0%、ロッテウェルフードなどその他17.9%だ。
業界ではシリアルバー市場が来年には1000億ウォン台の市場規模に拡大するという見通しが出ている。
シリアルバーは健康的な食習慣を重視する「BFY」消費トレンドとレジャー人口増加に伴う「スナッキング」(簡単な食事)文化と相まって実績牽引の主要カテゴリーに成長している。
2009年に「ドクターユーエネルギーバー」を発売し、国内市場でニュートリションバーカテゴリーを開拓したオリオンの場合、農産物や穀物などを原物そのまま加工して作った「マーケットオーネイチャーオー!」「グラノーラバー」、手軽にたんぱく質を摂取できる「ドクターユーたんぱく質バー」などを発売し、2022年の売り上げ580億ウォンから昨年683億ウォンへ18%上昇した。
東西食品もやはりシリアルコーンフライトを活用した「コーンフライトバー」「ゴールデングラノーラバー」「ポストトンボリグラノーラ」「ポストクリチオ」などのラインナップを拡大し、市場対応に出ている。
農心ケロッグもエネルギーバーKシリーズに続き、プロテインバーKのラインナップを拡大し、市場対応に乗り出している。
特に、今年シリアルバー市場に参入したロッテウェルフードの善戦も目立つ。今年1月に「イージープロテイン」タンパク質バーを発売し、今年上半期だけで約400万個を販売し、50億ウォンの売り上げを記録している。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News
この記事に関連するニュース
-
コロナ後最悪の「消費ショック」…韓国「非常戒厳」がもたらした“経済冷却”
KOREA WAVE / 2024年12月23日 13時0分
-
「上位10%が売り上げの8~9割」…韓国・百貨店業界で激化する「VIP争奪戦」
KOREA WAVE / 2024年12月16日 13時0分
-
韓国食品・フランチャイズ企業、米国市場を開拓…K-フード「グローバル化」加速
KOREA WAVE / 2024年12月11日 14時0分
-
韓国・三養食品「プルダック」人気で年間売り上げ1兆ウォン突破
KOREA WAVE / 2024年12月7日 8時30分
-
韓国の家計負債、過去最高を更新…経済回復に暗雲
KOREA WAVE / 2024年11月26日 11時30分
ランキング
-
1焦点:日鉄、買収不成功なら戦略に狂い 米国で次の機会模索か
ロイター / 2024年12月24日 16時14分
-
2北九州発の「資さんうどん」が関東に上陸、「全国進出」で何を狙う?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月24日 14時3分
-
32024年気になったお金のニュース 1位は食品・日用品の値上げ 2025年の物価高・為替はどうなる?【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年12月24日 20時25分
-
4石破政権では日本経済は2025年も復活できない 経済成長を阻害している勢力が誰なのかは明白
東洋経済オンライン / 2024年12月24日 20時0分
-
5東大志望の彼「クリスマスに筆箱」でキレた深い訳 親御さんに知ってほしい「受験生へのNG行動」
東洋経済オンライン / 2024年12月24日 7時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください