「バケツひっくり返す」韓国で200年ぶり激しい豪雨…「毎年来る」という不気味な警告
KOREA WAVE / 2024年7月12日 16時20分
【KOREA WAVE】2年前に「500年に一度降る」という暴雨がソウルに降った。今回もまた「200年に一度」といわれる豪雨に見舞われた。
気象庁によると、10日に1時間当たりの降水量が50ミリを超える「極限豪雨」が忠清南・北道と全羅北道、大邱・慶北地域などを中心に観測された。「極限豪雨」とは1時間の累積降水量50㎜以上、3時間の累積降水量90㎜以上が同時に観測される時を指す。
同日、全羅北道群山の於青島は1時間当たり146ミリ▽全羅北道益山の咸羅125ミリ▽忠清南道舒川は111ミリ――など、他の地域も大雨が降った。
気象庁によると、これらの地域の降水量は200年ぶりに一度降るという。1時間当たり140ミリ以上の雨が降ったのは、1998年7月31日の全羅南道順天(145ミリ)の事例がそれまで唯一だった。1時間当たりの降水量が100ミリを超えれば、すぐそばにいる人も見えないという。
今回の豪雨で忠清南道舒川と論山、忠清北道沃川でそれぞれ1人が死亡し、忠清北道永同では1人が行方不明になった。また、大邱市北区と忠清南道錦山でそれぞれ1人が死亡した。住民4526人が山崩れと浸水などに備えて一時避難し、浸水または破損した住宅は128軒に達する。
こうした豪雨は、全般的な気温上昇と無関係ではない。全北大学地球環境科学科のパク・ジョンヨン教授は「気候異変が『ニューノーマル』になった」と指摘する。
気温の上昇は地球的な現象だが、特に朝鮮半島は激しい。気象庁によると、1912年から2020年まで、韓国の年平均気温は10年に0.2度ずつ上昇している。同期間の世界平均(0.07度)に比べて3倍程度高い数値だ。
パク教授は「温度が上がれば大気中の水蒸気量が多くなる。簡単に言えばバケツが幾何級数的に大きくなり、そのバケツがいっぱいになった時、一気に降り注ぐ。降水強度が非常に高くなる」と分析する。
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News
この記事に関連するニュース
-
関東甲信地方では26日夜遅くから27日明け方にかけて“バケツをひっくり返したような”激しい雷雨か 土砂災害や低地の浸水などに注意・警戒を【今後の雨と風のシミュレーション・26日午前11時半更新】
BSN新潟放送 / 2024年11月26日 11時36分
-
[社説]北部で記録的大雨 被害の把握と復旧急げ
沖縄タイムス+プラス / 2024年11月11日 4時0分
-
【山口天気 夕刊11/1】あす2日(土)は11月としては異例の記録的な大雨! 災害にも厳重警戒 3連休初日は安全第一の行動を
KRY山口放送 / 2024年11月1日 19時27分
-
季節外れの「警報級」大雨のおそれ…大雨と落雷及び突風に関する山口県気象情報
KRY山口放送 / 2024年11月1日 5時50分
-
11月初めは異例の大雨に警戒!…大雨に関する山口県気象情報
KRY山口放送 / 2024年10月31日 11時34分
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください