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韓国映画が描く「死者がAIで復元される日常」…近い将来、「デジタル双子」で実現へ

KOREA WAVE / 2024年8月14日 9時0分

映画「ワンダーランド」スチールカット(c)news1

【KOREA WAVE】韓国映画「ワンダーランド」は、死者を人工知能で復元するサービスが日常化した社会を描く。スジ(チョンイン役)は、事故で意識不明となった恋人パク・ボゴム(テジュ役)を「ワンダーランド」で宇宙飛行士として復元し、幸福な日常を共有する。

この映画のような話が、デジタルツイン技術の進化により、現実のものになりつつある。

人間の形態や思考を完全にコピーした「デジタル双子」を作る世界が、そう遠くない未来に実現しようとしている。

デジタルツインは、現実世界のデータをリアルタイムで反映し、正確な複製を作り出す技術だ。この技術はスマートシティ、ヘルスケア、エネルギー管理など、多様な産業分野で活用されている。

例えば、デジタルツイン技術を使ってソウルと同じ環境を再現し、スマートシティを構築することで、都市インフラの状態をリアルタイムで監視し、交通の流れを最適化することが可能になる。ヘルスケア分野では、患者の健康データをデジタルツインで生成し、個人に最適化された治療が実現する可能性がある。これにより、臨床試験が不要になる可能性もみえてきた。

現在、デジタルツイン技術は単なる物理的オブジェクトやシステムの仮想モデリングを超えて、人間の意識をデジタル化する可能性を提示している。最近の研究と技術の進展により、人間の知識、経験、意識をデジタル双子に変換し、永久的な相互作用と知識の継承が可能となる時代が近づいている。

実現可能な技術の一つは、人間の意識をコンピュータにアップロードするものだ。この技術により、個人の記憶、思考パターン、知識などをデジタル化してコンピュータに保存し、その人物の死後も、その意識は存続し続ける可能性がある。

さらに、モーションキャプチャ技術や高度なセンサー技術により、テキストを超えた物理的な相互作用が可能なデジタル双子を作り出すことができる。これにより、個人の行動や表情を正確に再現できるようになる。

このようなデジタル双子は、元の人間の知識やアイデアをリアルタイムで共有し、さまざまな問題解決に貢献することが期待されている。例えば、ビジネスでの重要な決定を下す際、関連分野の専門家のデジタル双子と相談することで、より良い決定を下す手助けとなる。

デジタルツイン技術でデジタル双子を作ることはまだ初期段階にあるが、急速な進展を遂げている。この技術は、人間の寿命を延ばし、新たな次元の知識共有と人間経験の拡張をもたらす可能性を秘めている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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