水遊びの後、発熱・頭痛、四肢麻痺まで…韓国で増加する「髄膜炎菌感染症」
KOREA WAVE / 2024年8月15日 13時0分
【KOREA WAVE】韓国で最近、新型コロナウイルスや手足口病などの感染症が流行している中で、髄膜炎や敗血症を引き起こす髄膜炎菌感染症の発生も増加していることが判明した。特に夏の水遊びの後に髄膜炎にかかるケースが多く、注意が必要である。
髄膜炎は、脳を覆う膜である髄膜に感染が広がり炎症を起こす病気で、発熱、激しい頭痛、吐き気、嘔吐、首のこわばりなどの症状が現れる。重症の場合、四肢の麻痺やけいれん、意識障害を伴うこともあり、適切な治療を受けないと脳に永久的な損傷を引き起こす可能性がある。
感染経路により、ウイルス性、細菌性、結核性、真菌性に分類されるが、細菌性髄膜炎は髄膜炎菌、B型インフルエンザ菌、肺炎球菌など、ワクチン接種で予防が可能だ。
髄膜炎菌は髄膜炎以外にも敗血症、肺炎、心嚢炎などを引き起こすが、発症後24時間以内に死亡することもあり、抗生物質による治療を受けても致死率が10~15%に達する。さらに、5人に1人は神経障害や聴力損失などの後遺症を経験するため、予防接種が重要であると専門家は指摘している。
韓国疾病管理庁の感染症ポータルによると、今年の髄膜炎菌感染症の発生件数は12日までに12件。2019年には16件であったが、新型コロナウイルスの影響で防疫が強化され、2021年には2件、2022年には3件に減少した。しかし、防疫が緩和された昨年には11件に増加し、今年はまだ8月に満たない時点で昨年の発生件数を超えている。
仁荷大学病院小児青少年科のキム・ドンヒョン教授は「髄膜炎菌は非常に侵襲的で重篤な病原体であり、高い死亡率を示す。感染後に回復しても深刻な後遺症を残す」と述べた。「北米や西欧など多くの国々では、髄膜炎菌の予防接種が重要視されている。韓国も、集団生活や海外旅行、海外出張、さらには留学や語学研修が増加している現時点で、ワクチン接種による髄膜炎菌疾患の予防が最も重要だ」と強調した。
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News
この記事に関連するニュース
-
【AMR臨床リファレンスセンター】薬剤耐性と急性中耳炎医師と患者のコミュニケーションが重要
PR TIMES / 2025年1月17日 16時45分
-
食べれない、歩けない、麻痺が悪化…韓国で大流行のインフルエンザ、多様な症状
KOREA WAVE / 2025年1月10日 13時30分
-
だいたひかる またも感染症発症 腕が赤く腫れあがり高熱に苦しむ 原因はまさかの「洗い物」
スポニチアネックス / 2025年1月7日 17時28分
-
年末年始に注意したい「3つの感染症」 高熱で重症化、せきが長引く、下痢&嘔吐…感染経路と予防策
オトナンサー / 2024年12月27日 8時10分
-
「痛くない親知らず」をそのまま放置するとどうなるか…「今すぐ抜いたほうがいい親知らず」の判断基準
プレジデントオンライン / 2024年12月22日 9時15分
トピックスRSS
ランキング
-
1ウクライナ戦闘進化…最新鋭「ドローン兵器」作戦に密着 兵士の本音は【バンキシャ!】
日テレNEWS NNN / 2025年1月20日 10時58分
-
2イスラエル軍、レバノン撤退加速を=仏大統領
ロイター / 2025年1月20日 12時56分
-
3共和党の「赤」に染まるワシントン、米各地からトランプ支持者集結「今こそ米国復活の時」
産経ニュース / 2025年1月20日 13時57分
-
4トランプ氏の移民送還批判 教皇「恥ずべきこと」
共同通信 / 2025年1月20日 8時45分
-
5左翼ゲリラ間の衝突再発、80人死亡・数千人避難 コロンビア
AFPBB News / 2025年1月20日 12時37分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする