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「見えない傷跡」未来を脅かすトラウマ…韓国内外が取り組む「ICTによる治療」可能性

KOREA WAVE / 2024年8月19日 13時0分

ソウル支庁駅前での逆走事故の現場(c)news1

【KOREA WAVE】トラウマ(事故後遺症)は、目に見えないが、誰もが直面し得る心理的な傷だ。たとえば、集中豪雨で家族を失った被害者は、毎年の梅雨の時期に心理的な苦痛を感じる。SNSで共有されたソウル・梨泰院(イテウォン)雑踏事故の凄惨な写真・映像を受け取った人々も同様に、深い衝撃を受け続けている。

事件・事故の当事者だけでなく、それを直接・間接的に経験した者も、恐怖やうつなどのトラウマ反応を経験する可能性がある。特に未来を担う若者たちもトラウマの影響を心配している。韓国保健社会研究院の報告書「韓国の未来の疾病リスクに関する認識と対応」によれば、成人1000人の45%が「韓国社会で早急に対応が必要な未来の疾病リスク」として、トラウマなど「さまざまな精神健康問題の発生」を挙げた。

このような背景から、韓国内外で情報通信技術を活用してトラウマの予防や治療に取り組む試みが進んでいる。

たとえば、仮想現実技術を利用したトラウマ治療では、患者が安全な環境でトラウマに向き合い、不安を和らげる手段として注目されている。VR治療は、個々の患者に合わせたカスタマイズされた治療を提供することが可能だ。

また、アプリケーションを活用するデジタルソリューションでは、同時に多くの人々に治療を提供できる点が利点とされる。さらに、人工知能技術を使って大量の医療データを分析し、より精密な診断や治療法を提案することも期待されている。AIを基にした相談ボットは、ユーザーが365日24時間いつでもサポートを受けることができる。

今年初めに開催された「外傷・災害・人道的危機と健康―韓医学の役割」セミナーでは「ITの進展が災害心理支援サービスの新たな突破口になりつつある」と指摘され、専門家は災害トラウマ管理を一括で提供する「災害安全心理回復サービスプラットフォーム」の開発が必要だと提言した。

今後、このような試みが現実化・高度化されることで、より健康な社会の実現に大いに貢献することが期待される。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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