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世界初の「屈折型無人フォークリフト」…中小企業に希望もたらす韓国のスタートアップ

KOREA WAVE / 2024年8月30日 12時0分

ROgistics(c)MONEYTODAY

【KOREA WAVE】中小企業向けに特化した世界初の「屈折型無人フォークリフト」を開発した韓国のスタートアップ「ROgistics」が注目を集めている。狭い倉庫でもスムーズに運搬作業ができるこの技術は、物流現場の自動化を大きく進展させる可能性がある。

「屈折型無人フォークリフト」通称「ピボター」は、わずか1.6メートル幅の通路でも自由に動くことができるのが特徴で、一般的なフォークリフトよりも狭いスペースでの運搬が可能だ。これにより、中小企業が抱えていた倉庫の狭さによるフォークリフトの使用制限という問題を解決する。このフォークリフトは、荷物を載せたパレットを効率的に運び、倉庫外のトラックに積み込むことができる。

ROgisticsのチェ・ナグン代表は「105度の屈折関節を持つ無人フォークリフトは、中小企業の不規則で狭い倉庫環境に適している」と説明している。さらに、最短ルートを探索し、人との衝突を回避する機能も備えているという。

ROgisticsは、6人程度の小さなスタートアップ企業でありながら、その技術力で注目を集めている。さまざまな成長の機会が訪れており、現代自動車のベンダーとして名を馳せ、さらに中小企業庁の技術支援プログラム「TIPS」にも選ばれている。また、ポスコとの技術検証プロジェクトも進めている。

このような物流の自動化技術は、Eコマース市場の成長に伴い、少量多品種の消費者ニーズに対応するため、重要性が増している。国内の無人フォークリフト市場は、2028年までに約1兆ウォン(約1030億円)規模に成長すると予測されている。

チェ・ナグン代表は、ロボット工学を通じて中小企業のデジタルトランスフォーメーションを支援し、大企業との格差を縮小したいという思いで会社を創業した。以前は、ロボットシステムの開発に携わり、無人運搬車の制御やソフトウェア開発で経験を積んだ。

将来的には、企業が手軽に利用できる「共有型無人フォークリフトプラットフォーム」の構築を目指している。チェ・ナグン代表は「スマートフォンでアプリのボタンを押すだけで無人フォークリフトが現場に移動し、すぐに作業を始めるサービスを提供する」と語った。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News

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