北朝鮮の金正恩総書記、異例の建国記念日演説…韓国側「民心の動揺を収める」狙い
KOREA WAVE / 2024年9月11日 16時30分
【KOREA WAVE】北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記が建国記念日(9月9日)に合わせて演説したことについて、韓国統一省は10日、北朝鮮における豪雨被害による民心の動揺を収め、年末までの成果を強調する狙いがあると分析した。
同省関係者は同日、記者団に対し、キム総書記の今回の演説について「形式自体が異例だ」と述べ、「通常、『9月9日節』はキム総書記が演説する場ではない」と指摘した。また、キム総書記が9月9日に演説したのは今回が初めてという。
この関係者は、豪雨被害に関連して「キム総書記が豪雨復旧を評価し、期限内に質的に完了して正常化するよう命じた。これは災害を克服しようとする指導者像を強調する意図がある」と説明した。
またキム総書記は、地方発展政策に対する懐疑的な見方を認めつつも「それが可能であると強調していた」「(経済発展に対する)疑念を払拭し、期待感を植え付けようと努めた」と分析している。
北朝鮮が肯定的に評価した農業の収穫状況については「現時点では把握や評価が難しい」としたうえ「時間をかけて見守る必要がある」と述べた。
キム総書記は過去2年間、9月に開かれる最高人民会議を機に演説をしていた。しかし今年は、最高人民会議が開催されていないため、代わりに建国記念日に合わせて演説をしたとみられる。
最高人民会議が延期されている理由としては、1月に開かれた会議で提示された憲法改正の課題が原因であると推測されている。
当時、キム総書記は「新しい国境線の確定」と「統一の抹消」など、南北の「二つの国家」の状況を憲法に反映するよう命じていた。これに関する内部決定が進んでいないため、最高人民会議も延期されている可能性がある。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News
この記事に関連するニュース
-
北朝鮮の映画に「裂かれる韓国国旗」…敵対的「二国家論」反映した新作登場
KOREA WAVE / 2025年1月9日 11時0分
-
北朝鮮、新年の切手から「主体暦」削除…金正恩総書記の独自路線を強調か
KOREA WAVE / 2025年1月6日 17時30分
-
北朝鮮、金正恩総書記の「単独バッジ」が再登場…個人崇拝強化の兆候か
KOREA WAVE / 2025年1月2日 15時5分
-
金与正氏の子ども?…北朝鮮・新年公演で確認される
KOREA WAVE / 2025年1月2日 8時53分
-
第2次トランプ政権を見据えた北朝鮮の動き…金総書記側近の公開活動に注目
KOREA WAVE / 2024年12月21日 16時0分
ランキング
-
1尹氏支持者「恥かかせる目的」と憤り=公邸前、拘束賛成派は歓喜―韓国
時事通信 / 2025年1月15日 20時29分
-
2ウクライナ和平「就任初日」公約は誇張、トランプ氏側近が認める
ロイター / 2025年1月15日 18時7分
-
3韓国大統領、取り調べで沈黙守る 録画も拒否=捜査当局
ロイター / 2025年1月15日 19時41分
-
4ロシアがウクライナのエネルギーインフラに大規模攻撃 報復か、ゼレンスキー氏が非難
産経ニュース / 2025年1月15日 20時15分
-
5韓国の尹大統領、内乱容疑で拘束 戒厳令巡り現職初、警護庁対峙も
共同通信 / 2025年1月15日 11時13分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください