韓国LCCのパリ便、飛行中に「漏油」警告灯
KOREA WAVE / 2024年9月16日 12時0分
【KOREA WAVE】韓国の格安航空会社「ティーウェイ航空」のパリ便で先月末、エンジン関連の油圧油が漏れる機体不良が発生したことが判明した。ティーウェイ航空はこの機体を当面の間、長距離路線から外して修理する。
TW402便の遅延報告書によると、当該飛行機はパリ到着の4時間40分前に「Y油圧油」が容量の半分ほどしか残っておらず、引き続き減少しているとの報告がティーウェイ航空の総合統制本部に伝えられた。
HL8211は、ティーウェイ航空が大韓航空からリースしたA330-200型機の1号機。ティーウェイ航空は、大韓航空とアシアナ航空の企業合併に伴って引き継ぐことになった欧州路線を運航するために、大韓航空からA330-200型機5機をリースした。
先月末、初の運航でパリに到着したが、機体不良が発生し、仁川に戻るTW402便は欠航となり、翌日に代替便が投入された。
初期段階でY油圧油減少が報告された際には、飛行機の計器には警告が表示されていなかったが、パリ到着1時間前にはY油圧油が5リットル以下に減少しているという警告が表示された。これに対し、操縦士は手順に従い、Y油圧油システムの作動を停止しても飛行や着陸に問題がないことを確認し、油圧ポンプの作動を停止した。
油圧システムは、操縦士が機器を操作する際に入力された値が機体に伝わるようにする全体的なシステムを指す。油圧油は、油圧システムを作動させるために使用される石油などの液体で、「Y」はエンジンから発生する熱を飛行機の前方に放出し、着陸時の減速を助ける逆推力装置に関連する信号だ。
ティーウェイ航空は、着陸後、現地の常駐整備士が最初に点検に当たったが異常は見つからず、追加の整備のために国内から整備士を1名派遣した。
常駐整備士と派遣整備士が再度点検する過程で豪雨に見舞われ、整備を中断したが、雨水により第2エンジンのパイロンに取り付けられた排水ラインで漏油の痕跡が発見された。「パイロン」はエンジンを支える構造物で、排水口の役割をするホースが取り付けられている。
この過程で、逆推力装置内のフィルターから漏油が確認され、さらに油圧ポンプの漏油も確認されたため、部品を交換した。
今回のパリ便の欠航事故後、ティーウェイ航空はHL8211を金浦―済州便にのみ投入することを決定した。機体不良が発生しても対応が比較的容易な国内線に投入し、経過を観察しながら整備にかかる時間を捻出する意図があるとみられる。
HL8211は引き継がれる前、大韓航空で整備を終え、8月初旬に油圧システムの点検、パリ就航前日の8月27日にも特別点検をしたが、明確な問題は特定されなかった。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News
この記事に関連するニュース
-
大韓航空、ティーウェイ航空にまた機材提供…アシアナとの合併承認へ布石
KOREA WAVE / 2024年10月17日 12時30分
-
【11月24日から】大韓航空が約27年ぶりに熊本-韓国・ソウル線運航再開 熊本空港「週17往復」に
KKT熊本県民テレビ / 2024年10月16日 21時53分
-
「まだまだ飛べる!」 退役始まる「JAL現長距離国際線主力機」…パイロット、整備士らから見た評価とは
乗りものニュース / 2024年9月28日 11時12分
-
機体不具合の韓国格安航空便、「大韓航空」時代は「好調」…同じ機体なのに
KOREA WAVE / 2024年9月28日 7時0分
-
10月には航空券もっと安く…韓国航空各社、国際線燃油サーチャージ引き下げへ
KOREA WAVE / 2024年9月27日 12時30分
ランキング
-
1トランプ氏、連邦議会占拠事件の受刑者「不当な拘束」…第2次大戦中の日系人と同列に扱う
読売新聞 / 2024年10月19日 15時31分
-
2「ガザはこの世の地獄」毎日子ども40人殺害 国連
AFPBB News / 2024年10月19日 17時2分
-
3中国海警局、日本漁船を「追放」 尖閣諸島周辺の「領海に不法侵入」で
AFPBB News / 2024年10月17日 20時45分
-
4ネタニヤフ氏私邸狙いドローン=ヒズボラ発射か―イスラエル
時事通信 / 2024年10月19日 20時51分
-
5ロシアに派遣された北朝鮮兵の動画、ウクライナ当局が公開「ロシアは捨て駒として使うつもりだ」
読売新聞 / 2024年10月19日 20時48分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください