韓国・滅菌パックリサイクル、負担金2倍でも「2%未満」にとどまる現実
KOREA WAVE / 2024年10月2日 12時30分
【KOREA WAVE】韓国で「滅菌パックリサイクル義務分担金」を2倍に引き上げたにもかかわらず、リサイクル率が年間2%にとどまっている。2027年には滅菌パックの割合が紙パック全体の半分を超えると見込まれるため、早期に対策を講じるべきだとの指摘が出ている。
国会環境労働委員会所属のパク・ホンベ議員室によると、2012年に32%だった紙パックのリサイクル率は2022年には13.4%と、10年間で半分以下になった。原因は、ジュースや豆乳などを常温で保存できる「滅菌パック」の増加にある。
牛乳に使われる紙パックはポリエチレンでコーティングされている。滅菌パックにはPEとアルミニウムが使われるため、リサイクル工程が1回多く必要となる。こうした点もあって、滅菌パックのリサイクル率は2%未満と非常に低い水準にとどまっている。
一方、紙パック全体に占める滅菌パックの割合は、2014年には25%だったものが、2023年には46.4%に急増。2025年には51.3%、2027年には56.1%に達するとの予測が出ている。
環境省は2023年、紙パックのリサイクルを促進するために、従来の単一品目(紙パック)リサイクル基準を一般パックと滅菌パックに区分し、リサイクル義務率を差別化した。また、リサイクル市場の活性化を図るために、紙パックの負担金を、2022年の1kgあたり296ウォン(約32円)から、2024年には629ウォン(約68円)と2倍以上に引き上げた。
こうして負担金を引き上げたにもかかわらず、滅菌パックのリサイクル率は依然として2%にとどまり、対策の実効性が現れていない。
リサイクル率の低下は、紙パックリサイクル促進政策の問題というより、紙パックを扱う際の構造的な限界が原因とされている。このため、回収時の物流コストに対する的確な分析や、回収支援のための政策、適正な支援金の再評価が代案として浮上している。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News
この記事に関連するニュース
-
韓国で「マイコプラズマ肺炎」患者急増…診療ガイドラインの不備で混乱
KOREA WAVE / 2024年11月24日 15時0分
-
韓国「百日咳」猛威、乳児が死亡…急増する「家族全員の予防接種」
KOREA WAVE / 2024年11月22日 11時0分
-
韓国・高齢層自営業者の負債、年収の10倍超に達する危機的状況
KOREA WAVE / 2024年11月8日 13時30分
-
韓国料理界巨匠の会社、一般投資家募集で驚異の772倍競争率
KOREA WAVE / 2024年11月1日 17時0分
-
韓国・健康保険の職場加入者、2000万人を突破…納付した保険料も過去最大
KOREA WAVE / 2024年10月29日 13時0分
ランキング
-
1ミャンマー軍トップに逮捕状を請求 国際刑事裁判所の主任検察官「ロヒンギャの迫害に関与」
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月27日 20時47分
-
2レバノン停戦、市民に不信感も=「双方が違反する」と懸念
時事通信 / 2024年11月27日 19時55分
-
3米国が日本にミサイルを配備すれば対応する=ロシア外務省
ロイター / 2024年11月28日 0時33分
-
4中国で拘束の米国人3人解放 バイデン大統領の外交成果に
共同通信 / 2024年11月28日 0時23分
-
5米連邦控訴裁、機密文書持ち出し事件巡るトランプ氏起訴の取り下げ認める…2つの刑事裁判が終了
読売新聞 / 2024年11月28日 4時5分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください