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映画の中の「腕ディスプレイ」が現実に…韓国研究機関が「量子ドット」

KOREA WAVE / 2024年10月14日 8時0分

UNIST提供(c)MONEYTODAY

【KOREA WAVE】SF映画「TIME/タイム」(2011年)で描かれた未来社会の要素が現実に近づいている。

映画では、すべての人間が25歳で老化を止め、腕に刻まれた「カウントダウン時計」で残り時間を管理し、日常生活に必要なものを購入する設定が登場する。

その象徴的なシーンで見られる「腕ディスプレイ」が、現実で実現可能な技術として開発された。

韓国・蔚山科学技術院新素材工学科のチョ・ムンギ教授が今月16日、ソウル・コエックスで開催される「2024テックマケット」で披露する「量子ドットディスプレイ」技術がそれだ。

量子ドットとは、ナノメートルサイズの半導体結晶で、強い光を発する特性を持つ。現在、QLEDテレビに用いられている。

仮想現実や拡張現実の小型ディスプレイに応用するには、高解像度と発光効率の両立が課題とされていた。

チョ教授の研究チームは、スタンプ型の圧力を用いた新しい「乾式転写パターニング」技術でこの課題を克服した。この方法では、スタンプを用いてナノ粒子と量子ドットを高密度に集め、電流の流れを改善することで発光効率を向上させることができる。

この技術により、最大23.3%の外部量子効率を達成し、理論上の最大値に近づいた。

チョ教授は、この技術が電子タトゥーのような「皮膚に貼り付けるウェアラブル機器」として発展する可能性を示唆している。

血糖値や血圧を肌に表示する時代が来るかもしれない――とされ、自動車業界からも注目を集めているという。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News

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