「賛否を超えた人気」…韓国bhcチキン「プリンクル」、発売9年で1億個
KOREA WAVE / 2024年10月24日 9時0分
【KOREA WAVE】「最初は社内でも賛否が分かれていた。年齢層によって好き嫌いがあったため心配していたが、発売2か月で40%近いシェアを達成した」
韓国の外食産業大手で「bhcチキン」などを運営する企業グループ「ダイニングブランズグループ」R&Dセンターメニュー開発1チームのチョ・ビョンジュン次長は22日、bhcの人気メニュー「プリンクル」発売10周年記念記者会見で開発の舞台裏を語った。
2014年11月に発売された「プリンクル」は、発売から9年で累計販売数が1億個を突破した同社の代表的なメニューだ。「20代前半の女性をターゲットにした商品。7カ月間、弘大(ホンデ)やカロスキルなどの商業地を回り、トレンドを分析した結果、チーズやヨーグルトといった健康志向の食材が人気だったため、それらを使用した」。チョ次長はこう説明する。
しかし、開発段階ではさまざまな懸念があった。当時の市場では、コチュジャンや水あめを使った赤いソースが主流だった。社内でも賛否が分かれたが、「プリンクル」というネーミングと商品を主にした広告のおかげで、発売2カ月で40%近いシェアを獲得したという。
「プリンクル」の最大の特徴は、チキンにかけられたシーズニングで、類似商品が多く出るほど人気だ。このシーズニングはブルーチーズ、チェダーチーズに玉ねぎとニンニクを加え、bhcが独自に開発・供給しているものだという。同社は今月初めに「プリンクルシーズニング」の商標を出願した。
同社は「プリンクル」の人気を受け、商品ラインを拡張した。辛い味を追加した「HOTプリンクル」や、シーズニングを使った「プリンクチーズボール」「プリンクポテト」など、現在では7種類のメニューと13種類のサイドメニューを販売している。
広告モデルの選定にも新たな試みが取り入れられた。当時、チキン業界ではアイドルをモデルに起用するのが一般的だったが、女優チョン・ジヒョンを起用した。最近では、発売10周年を記念して卓球選手のシン・ユビンを新しいモデルに採用した。
海外店舗でも「プリンクル」は人気を集めている。米国、マレーシア、タイ、香港、シンガポールの5カ国・地域で販売しており、累計販売数は75万個に達する。タイでは鶏皮や関節などの特殊部位を使用したメニューを提供。米国では朝食文化に合わせた「プリンクルサンドイッチ」を発売している。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News
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