韓国「再使用ロケット」研究加速…宇宙輸送費用を画期的に引き下げ
KOREA WAVE / 2024年10月29日 11時0分
【KOREA WAVE】韓国の技術開発チームが、宇宙輸送費用を画期的に下げる「再使用発射」技術を研究している。空中で分離された1段ロケットが、自ら姿勢・出力を調節し、正確な場所に着陸するようにする。
1段ロケットは発射体費用全体の3分の2を占め、これを回収して運ぶのにも費用が発生するため、関連技術開発の必要性が浮上している。
宇宙航空庁によると、傘下機関の航空宇宙研究院はこのような内容の「韓国型発射体高度化事業」(2021~27年)を進めている。
動力下降最終テストに臨む試験用発射体の製作、特殊発射場のインフラ構築、その他の基礎技術研究など細部事業からなる。
試験用発射体の製作には約260億ウォン(約28億円)が投入され、このうちシステム統合に約200億ウォン(約22億円)、エンジン製作に50億ウォン(約5億5000万円)がかかる。システム統合は進行中で、エンジンは来年に燃焼試験を控えている。
システム総合は、発射体頭脳であるオンボードコンピューター、推進剤タンク、エンジン、バルブなどの構成品がリアルタイムで連携するように設計する作業だ。特に、再使用発射体は従来の発射体と違って、逆推進、ピンポイントランディング(精密着陸)などの機能が必要で、難易度が高い。
事業を管理する宇宙航空庁再使用発射体プログラム長のパク・スンヨン氏は「動力下降は灯油(ケロシン)と液体酸素を別途保管後、必要な時に混ぜて推力を出す二元推進剤方式だ。推進剤消耗による重さ変化にも対応しなければならず、LiDAR(ライダー、光探知ベース距離特定)装置など構成も複雑だ」と説明している。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News
この記事に関連するニュース
-
欧州の再使用ロケット実証機「テミス」、機体の組み立て開始 - 2025年にも飛行試験へ
マイナビニュース / 2024年11月21日 15時45分
-
韓国、2032年に独自の月着陸船の打ち上げへ…次世代発射体で挑む探査計画
KOREA WAVE / 2024年11月14日 13時0分
-
韓国、国際宇宙ステーションで太陽観測…来月から約1カ月間
KOREA WAVE / 2024年11月14日 8時0分
-
ロケットを「箸」で捕まえた日 - スペースXが見せた技術力と火星移住への道筋
マイナビニュース / 2024年11月13日 14時39分
-
中国人の月面着陸が2030年までに実現へ、全面的に推進中
Record China / 2024年10月30日 13時30分
ランキング
-
1アイスランドで火山がまた噴火 この1年で7回目
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月22日 8時36分
-
2ロシア発射ミサイルは新型中距離弾道弾、初の実戦使用=米国防総省
ロイター / 2024年11月22日 9時56分
-
3レバノン東部空爆47人死亡 イスラエル、ヒズボラ停戦交渉中
共同通信 / 2024年11月22日 7時13分
-
4【トランプ圧勝後の国際情勢を石平氏が分析】アメリカの“中国潰し”で習近平政権が“媚日”を図る可能性 日本に求められるのは“戦略的傍観”
NEWSポストセブン / 2024年11月22日 7時15分
-
5「子どもたちの遺体を見るのはつらい」──ウクライナ ロシア軍が住宅地に攻撃
国境なき医師団 / 2024年11月22日 12時5分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください