「鉄扉を突破せよ」…韓国・海洋警察特攻隊、違法外国漁船の取り締まり訓練に汗
KOREA WAVE / 2024年11月28日 12時0分
【KOREA WAVE】韓国京畿道義王市にある再開発予定地で、中部地方海洋警察庁の特攻隊員たちが違法な外国漁船の取り締まりを想定した訓練に励んでいる。狭く薄暗い建物の中で緊張感が漂うが、隊員たちの動きは迅速かつ的確だ。
25日に実施された今回の訓練は、単なる練習を超えた実戦的な内容だった。違法外国漁船が取り締まりを逃れるために操舵室や機関室を鉄扉や二重扉で封鎖する現実を再現。特攻隊はこれを突破することが任務だ。
隊員たちは重装備を着用し、慎重かつ素早く動きながら扉を切断して突入を試みた。訓練に参加したパク・スンホ警長(巡査長)は「鉄扉が厚くなるほど時間が勝負になります。迅速でありながら慎重に作業を進めなければなりません」と語った。
内部は実際の船内のように狭く暗い構造で、隊員たちは緊張感を保ちながら互いの手信号に頼り、作業を進めた。ソン・ジュンス巡警(巡査)は「扉を開けたら終わりではありません。その先にどのような危険が待っているかわからないため、常に警戒が必要です」と述べた。
中部地方海洋警察庁は、2017年に創設された西海5島特別警備団を中心に、違法外国漁船との戦いを続けている。この5年間で計110隻の漁船を拿捕。2020年から2024年10月までに計52隻を取り締まった。
最近では違法外国漁船が操舵室を溶接したり、内部構造を複雑化するなど、ますます組織的で大胆な手法を用いるケースが増えている。
訓練を終えた隊員たちは疲労感と達成感が入り交じった表情を見せた。イ・スンヨプ巡警は「こうした完璧な訓練が実戦でのミスを減らします。海も私たちの領土であり、守ることが使命です」と意気込んだ。
中部地方海洋警察庁は、今回のような訓練を通じて取り締まり能力を向上させるだけでなく、経験を共有し、協力を強化する計画だ。特攻隊の関係者は「訓練は終わりではなく始まりです。違法外国漁船の逃走を阻止し、海洋主権を守るため、毎日全力を尽くしています」と強調した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News
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