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日常をそのまま記録したい…「オンライン日記」韓国若者世代でブーム再来

KOREA WAVE / 2024年12月1日 15時0分

T-Storyの案内画面=T-Story(c)news1

【KOREA WAVE】韓国のMZ世代(1980年代~2000年代初めの生まれ)が再びブログに注目している。写真や動画中心のSNSに比べ、文章を中心にした「オンライン日記」としてのブログが静かな人気を集めており、作家、ハン・ガン(韓江)のノーベル文学賞受賞を契機に、読書や文章を書くことを「クール」と感じる「テキストヒップ」文化が広がりを見せている。

モバイルアプリ分析サービス「モバイルインデックス」によると、今年10月時点でNAVERブログの月間アクティブユーザーは292万人に達した。これは2021年の235万人から着実に増加している。NAVERによれば、2020年以降、ブログアプリの使用量は急増し、訪問者数も毎年二桁の成長を記録しているという。2020年と比較すると、2024年の月間ブログ投稿者数は30%増加し、訪問者数は50%以上増えた。

カカオが運営するブログサービス「T-Story」も同様の傾向を示している。2021年に約8.5万人だったMAUは現在16万人を超え、この2年間で利用者数が約2倍に増えた。

特に、以前は情報提供型の検索結果として認識されがちだったブログが、最近ではMZ世代の「オンライン日記帳」として利用される割合が増加し、アプリの利用率向上につながったと分析されている。

NAVERブログでは、ユーザーにブログの利用を促す「ブログチャレンジ」が人気を集めている。旅行や料理、運動、考え事などをテーマに日記を投稿するこのイベントは、約38万件の関連投稿を生んでいる。

NAVERは12月4日まで「週刊日記チャレンジ」を開催中だ。このチャレンジでは、週ごとに日記や写真を投稿すると、NAVER Payポイントがもらえるなどの特典がある。今年の「フォトダンプチャレンジ」には66万人が参加し、330万件の投稿が寄せられた。これは、昨年の「チェックインチャレンジ」の参加者(54万人、投稿230万件)を大幅に上回る結果だ。

専門家たちは、このブログの再人気について「文章が持つ独自の強み」が影響していると指摘する。写真や動画は視覚的で直感的だが、深い感情や複雑な背景を表現するには限界がある。一方、ブログのような文章ベースのプラットフォームは、視覚的コンテンツに疲れた若い世代の心を癒し、より正直な感情表現を可能にしている。

仁荷大学のイ・ウニ教授(消費者学)は「SNSに投稿される写真は、誇示のために演出されることが多い。こうした表面的なコンテンツに疲れた人々が、文章を通じて状況や感情を率直に表現しようとする欲求を持つようになった」と指摘する。

業界関係者も「ブログは文字数制限がなく、刺激的なコンテンツによる疲労感を避けながら自然な日常を記録できる点が魅力だ。共通の関心を持つユーザーと繋がり、誇張されない日常を共有することで人気を博している」と説明している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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