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韓国・20代以下の新車登録割合、史上最低に…「車を必需品とみなさない」価値観

KOREA WAVE / 2024年12月4日 12時0分

(c)news1

【KOREA WAVE】今年1~10月における韓国国内の20代以下の新車登録割合が、過去最低を記録した。車を必需品と見なさなくなった価値観の変化や、新車価格の上昇が影響を及ぼしているとみられる。

韓国自動車モビリティ産業協会が国土交通省の統計を基に集計した結果、今年1~10月に20代と10代が登録した新車は6万3588台で、全体のわずか5.3%だった。2009年に年代別新車登録統計が始まって以来、最低の数値となった。

20代の新車登録比率は2009年の11.1%をピークに減少を続け、2020年には7.1%、昨年は5.9%にまで落ち込んでいた。2024年もこの減少傾向は止まらず、記録を更新する見込み。30代も事情は同じだ。2014年21.0%だった30代の新車登録シェアは、今年1~10月には14.1%まで低下した。

一方で、60代の登録割合は2014年の6.1%から今年1~10月には11.6%と上昇しており、高齢層が新たな消費層として台頭している。

20~30代が新車購入を避ける背景には、車を「必需品」と考えない意識の変化がある。ソウル市に住む会社員は「都内は地下鉄網が発達しており、車を所有する必要性を感じない。月に1度の遠出にはカーシェアリングアプリを使う」と語る。

さらに、上昇し続ける新車価格も購買意欲を抑制する要因となっている。例えば、若年層に人気の現代自動車「アバンテ」は、5年前には1300万ウォン(約143万円)台から購入可能だったが、現在では基本モデルでも2000万ウォン(約220万円)近くまで値上がりしている。

また、親の車を受け継ぎ、浮いたお金を預金や株式投資に回す「合理的な選択」をする若者も増えている。ソウル市の会社員は「母から譲り受けた車を使い続けている。新車購入は米国株での利益を実現してから考えるつもり」と話す。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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