韓国・三養食品「プルダック」人気で年間売り上げ1兆ウォン突破

KOREA WAVE / 2024年12月7日 8時30分

【KOREA WAVE】韓国の大手食品メーカー「三養食品」が7億ドル（約1054億円）の輸出を達成し「第61回貿易の日」記念式で食品業界として初めて「7億ドル輸出塔」を受賞した。輸出塔は、輸出増加に寄与した企業に贈られる賞で、2023年7月1日から2024年6月30日までの1年間の輸出実績を基準に選定される。

これは、2017年の1億ドル、2018年の2億ドル、2021年の3億ドル、2022年の4億ドルに続く5度目の受賞となる。昨年7月から今年6月までの輸出実績は、2年前と比べて74％増加し、7億ドルに達した。

三養食品の成長の原動力となったのは、辛い特製ソースがクセになる「プルダック」の世界的な人気だ。2016年には輸出額が930億ウォン（99億円）だったが、2023年には8093億ウォンと7年間で約9倍に急増。同期間における売り上げ全体のうち、輸出の割合も26％から68％に拡大した。今年第3四半期までの輸出額は9638億ウォンに達し、輸出比率は77％に上昇した。

「プルダック」シリーズは、アジア、米国、欧州などで高い人気を博しており、今年だけで売り上げが1兆ウォンを超えた。2012年の発売以来、年間売り上げが1兆ウォンを突破したのは今回が初めてだ。同社によると、「プルダック」シリーズの累計売り上げは4兆ウォン、販売数は70億個に達する。

三養食品は、商品ラインアップの多様化と輸出拠点の拡充を通じて成長させる方針だ。特に、輸出の前進基地として活用されている密陽（ミリャン）工場と海外法人を基盤に、さらに輸出を拡大していく。同社は最近オランダに欧州販売法人を設立し、地域ごとの販売拠点を確保した。さらに、来年上半期には密陽第2工場の完成を控えており、輸出のスピードが一層加速することが期待されている。

三養食品のキム・ジョンス副会長は「これからも韓国の食品と文化への世界的な関心を高める先導的な役割を果たしていきたい」と述べた。

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