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尹大統領の弾劾案不成立、国論が二分…怒りの汝矣島 vs 歓喜の光化門

KOREA WAVE / 2024年12月8日 9時51分

7日午後、大統領退陣を求めるデモに参加した大学生。国会の塀にもたれて試験勉強をしている(c)news1

【KOREA WAVE】韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の弾劾訴追案が投票不成立・廃案となったことを受け、7日、ソウル汝矣島の国会前と光化門では、デモ参加者たちの反応が大きく分かれた。

汝矣島の国会議事堂前では「全国民ろうそく大行進」と題された集会が開かれ、数十万人の市民が国会を取り囲んで「弾劾」を連呼した。主催者発表では午後4時30分時点で約100万人が集まり、警察発表では10万7000人とされる大規模な集会となった。参加者たちは「ユン・ソンニョル退陣」「与党・国民の力は帰れ」「ユン大統領を弾劾せよ」といったスローガンを叫び、与党議員らへの怒りをあらわにした。

ある中年男性は「はらわたが煮えくり返るような怒りを感じている」と語った。また、国会周辺では与党議員が国会を抜け出すことを防ぐため、参加者たちが塀沿いに取り囲む姿が見られた。国会敷地内で車両が通るたびに、「投票しろ」「戻れ」といった切実な叫び声が上がった。

与党「国民の力」の一部議員が投票に参加したという知らせに、集会参加者は「あと5人が参加すれば成立する」と希望を抱いたが、最終的に反対票が投じられたと判明した瞬間、大きな落胆の声が漏れた。

大学生や若者らも数多く参加し、一部は国会の塀にもたれて試験勉強を続けていた。22歳の大学生の女性は「ここで諦めたら本当に終わりだ」と述べ、最後まで抗議を続ける姿勢を示した。

同日午後9時20分ごろ、弾劾案廃案が最終決定されたとの知らせが届くと、参加者たちは失望を隠せなかった。しかし「国民は勝つ」「諦めない」と声を揃え、次週の再集会を呼びかけながら解散した。

◇大きな衝突はなく

一方、光化門では保守派団体が集会を開き、弾劾案不成立を見越して喜びの声を上げた。この日、光化門の世宗大路では「自由統一党」や「大韓民国正義再建国民運動本部」といった保守団体が、午後1時から集会を開始。警察の発表では午後4時30分時点で約2万人が参加した。

保守派集会の参加者たちは「共に民主党のイ・ジェミョン(李在明)代表を逮捕せよ」と書かれたプラカードや太極旗を掲げ、「キム・ゴニ(金建希)特別法否決」や「ユン大統領弾劾案の廃案予測」に歓声を上げた。中にはスマートフォンのフラッシュを点灯させ、「これがユン大統領を照らす光だ」と叫ぶ姿もあった。

午後6時ごろ、与党議員の投票ボイコットにより弾劾案が廃案となる見通しが高まると、保守派デモの参加者たちは「ユン・ソンニョルが勝った」「早く帰れ」と反対派を嘲笑しながら解散した。警察の制止により、対立するデモ参加者同士の大きな衝突は避けられた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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