韓国でMZ世代、弾劾デモを変える…大衆歌謡の代わりにK-POP、あふれるパロディやミーム
KOREA WAVE / 2024年12月11日 5時0分
【KOREA WAVE】2016年冬にパク・クネ(朴槿恵)韓国大統領(当時)の弾劾デモで初めて使われたアイドル応援用の棒が、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の弾劾デモで再び注目を集めている。「ろうそくは風が吹けば消える」と当時語った与党「国民の力」の議員の発言が改めて取り上げられ、今は消えにくい応援棒が主流となった。
また、MZ世代(1980年代~2000年代初旬の生まれ)のデモ参加者が増え、これまで主流だった大衆歌謡の代わりにK-POPがデモ現場に響き渡るようになった。K-POPの歌詞を改変したり、映画のポスターをパロディ化したりする事例も見られ、弾劾デモも時代に合わせて進化している。
3日の非常戒厳騒動以降、ユン大統領の弾劾を求める市民の声が高まり、K-POPやクリスマスキャロルの替え歌を歌ったり、弾劾表決に参加しなかった「国民の力」を批判したりするミームが増加している。
7日から8日にかけて国会議事堂のある汝矣島(ヨイド)一帯に集まった市民は、応援棒を持って「弾劾」を叫びながらデモを続けた。ここでは、SEVENTEENのユニット「BSS」、少女時代、BLACKPINKのロゼ、aespaの曲などが流れた。
デモに参加したMZ世代は、自分が応援するアイドルの楽曲が流れると、さらに力強く応援棒を振った。一部のK-POP楽曲は、弾劾に合わせて替え歌が作られていた。
また、クリスマスキャロル「Feliz Navidad」の替え歌も登場した。一度聞いただけで簡単に覚えられるため、デモ現場で大きな反響を得た。
デモには様々な旗も登場した。「(内向型人間)連合」「TK長女連合」「全国家で寝たい連合(お願いだからただ家で寝かせてほしい。私たちが家から出て立ち上がらないといけないのか?)」「全国猫飼い主労働組合」「全国手足冷え性連合」などの旗が注目を集めた。
オンライン上では与党「国民の力」のロゴや党名を変えてあざ笑う投稿が広がっている。国民の力が7日、国会本会議で集団退場し、弾劾訴追案が否決されたことへの批判として「内乱の力」や「国民の敵」といった改変が見られた。
1979年10月に当時のパク・チョンヒ(朴正熙)大統領が暗殺された後、チョン・ドファン(全斗煥)少将らが軍の実権を握った「粛軍クーデター」(12・12事件)を扱った映画「ソウルの春」をパロディ化し、ユン大統領の顔を合成したミームも制作され、SNSで話題となっている。
否決された弾劾訴追案については、野党が再び提案し、14日に2回目の採決となる予定だ。また、若者もユン大統領の弾劾と処罰を求める声明に参加しており、今週の弾劾デモにはさらに多くの人々が参加するとみられている。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News
この記事に関連するニュース
-
「弾劾チャレンジ」で拡散中!…韓国若者世代が変える韓国政治の風景
KOREA WAVE / 2024年12月11日 13時0分
-
尹大統領2度目の弾劾案、14日に採決へ…韓国野党「可決されるまでやる」
KOREA WAVE / 2024年12月9日 19時30分
-
韓国「戒厳」抗議デモで注目を集めた「全国・家で寝てたい連合」「韓流アイドル応援棒連帯」の主張とは
KOREA WAVE / 2024年12月9日 13時0分
-
尹大統領の弾劾案不成立、国論が二分…怒りの汝矣島 vs 歓喜の光化門
KOREA WAVE / 2024年12月8日 9時51分
-
「尹錫悦弾劾・逮捕せよ」韓国国会に集まる群衆…少なくとも2万1000人
KOREA WAVE / 2024年12月7日 16時4分
ランキング
-
1イスラエル軍、停戦合意に従いレバノン南部から撤退開始 米中央軍発表
AFPBB News / 2024年12月12日 15時43分
-
2韓国与党議員の造反拡大、大統領弾劾案可決まであと1人に
ロイター / 2024年12月12日 14時8分
-
3ウクライナ、ATACMSで新たな攻撃 ロシアは報復誓う
AFPBB News / 2024年12月12日 9時42分
-
4再送-「兄はどこに」、手掛かり求め悪名高いアサド政権刑務所に泊まり込むシリア女性
ロイター / 2024年12月12日 14時48分
-
5韓国元法相の実刑確定、弾劾採決に影響か 野党代表
ロイター / 2024年12月12日 15時29分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください