第2次トランプ政権を見据えた北朝鮮の動き…金総書記側近の公開活動に注目
KOREA WAVE / 2024年12月21日 16時0分
【KOREA WAVE】トランプ米大統領の2期目就任を前に、2018年の米朝間の非核化交渉と首脳会談で重要な役割を果たしたキム・ヨンチョル(金英哲)氏が北朝鮮の公式メディアに登場し、注目を集めている。
朝鮮労働党機関紙・労働新聞は18日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記がキム・ジョンイル(金正日)総書記の死去13周年を迎え、錦繍山太陽宮殿を参拝したと報じた。この参拝にはキム・ヨンチョル氏も同行しており、その姿がメディアを通じて確認された。
キム・ヨンチョル氏は党統一戦線部長や朝鮮アジア太平洋平和委員会委員長を歴任し、2018年の米朝・南北非核化交渉の北朝鮮側の実務責任者として国際的に注目を浴びた人物だ。
当時、キム・ヨンチョル氏は米ホワイトハウスを訪問し、キム・ジョンウン総書記の親書を当時のトランプ大統領に手渡した。また、ポンペオ米国務長官(当時)との高官会談を重ね、北朝鮮の主要な交渉役として活動した。
しかし、米朝交渉が失敗に終わったことで、キム・ヨンチョル氏の政治的地位は低下したとみられる。2019年には統一戦線部長職を退任し、「革命化措置」という形で事実上の処罰を受けたとの噂も流れた。2021年に統一戦線部長に復帰したものの、南北関係を担当する「対南書記」の役職が廃止され、完全な復権には至らなかった。2022年には再び統一戦線部長職を退き、その後も政治的浮き沈みを経験した。
キム・ヨンチョル氏は2023年6月、労働党全員会議で統一戦線部顧問と政治局候補委員として復帰。以降、北朝鮮の公式メディアでの登場が増え、その地位は回復したとみられる。
しかし、第1次トランプ政権の米朝交渉が失敗した経緯から、第2次トランプ政権で米朝交渉が再開されたとしても、キム・ヨンチョル氏が主要な交渉役として前面に出る可能性は低いとみられている。今後、交渉を主導するのは、キム・ジョンウン総書記の「最側近」であり、豊富な実務経験を持つチェ・ソニ(崔善姫)外相と予想されている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News
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