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韓国・近未来の配送と廃棄物回収を変える「自動走行ロボット」の実力

KOREA WAVE / 2024年12月24日 9時0分

自動走行ロボット「ケミ」(c)MONEYTODAY

【KOREA WAVE】韓国のロボットメーカー「ロボティズ」は、自動走行ロボット「ケミ」を使った近距離配達と廃棄物回収の実証運用を進めている。このロボットは約66~70kgの重量を持ち、アンテナがついた四角い形状をしており、近距離物流、食品配達、廃棄物回収といった多様な用途で活用されている。

ロボティズは、自社の建物および麻谷洞のマンション団地で「ケミ」を試験運用中だ。専用アプリ「ロボイーツ」を通じて注文すると、平均10分以内に飲料が配達され、アプリ上でロボットの現在位置も確認可能だ。

将来的には、配達の本格的な展開が予定されており、2025年初頭にはソウル市陽川区の3つの公園に「スマートロボットゾーン」を設置し、飲食物の配達サービスを開始する計画だ。ロボティズによれば、サービス提供期間中は配達手数料を徴収しない方針である。

「ケミ」は9つのカメラと多様なセンサーを備え、AI技術を活用して歩道や横断歩道などの走行可能な経路を自動的に判断する。夜間や雨天(1時間30mm以下)でも運行が可能であり、ソウル市の公共スペースでの利用が広がりつつある。特に、既存の配達アプリと比較して安価な手数料を提示することで、小規模店舗のコスト負担を軽減する新たな配達モデルの構築を目指している。

また、現在、陽川区の3つの公園で廃棄物回収用として「ケミ」を運用中で、QRコードで呼び出せば5分以内に到着し、プラスチックや缶などを分類して回収できる仕組みだ。この運用により、防犯機能も兼ね備えており、夜間に光を放ちながら巡回することで、青少年の不適切な行動を抑制する効果も見られている。

ロボティズの本社には管制センターが設置されており、各ロボットの状況をリアルタイムで監視している。また、充電ステーションは歩道上に設置され、従来のインフラに最小限の変更を加える形で導入されている。

ロボティズの「ケミ」は、配送や運行の精度向上を目指して日々学習を続けており、今後さらに多くの地方自治体との連携が期待されている。ソウル市もまた、自動走行ロボットの普及を後押しするため、公共および民間施設での実証事業を積極的に進めており、関連事業への多額の投資が進められている。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News

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