地球温暖化の影響、「亜熱帯性植物病」拡大…韓国・農業に深刻な打撃
KOREA WAVE / 2024年12月25日 9時0分
【KOREA WAVE】韓国・忠北(チュンブク)大学のキム・フンテ教授らの研究チームがこのほど、「気候変動が植物病発生に与える影響」についての分析結果を発表した。
それによると、この50年間(1973~2023年)で韓国国内の平均気温は約1.2度上昇し、夏季降水量も10年ごとに11.6ミリ増加。高温多湿な環境は病原菌の活動を促進し、主要な植物病害の発生率が顕著に増えており、特に気温26度を超えた夏季(7~8月)のトウガラシにおける炭疽病の発生率が40%以上増加した。
また、2002年に慶尚南道河東(キョンサンナムド・ハドン)で初めて確認された白絹病(しらきぬびょう)は全国のトウガラシ栽培地に広がった。白絹病は生育に適した温度が30度以上で、米国南部やインド、タイ、ベトナムなどの高温多湿な地域で主に発生。他にも適温が35度に達する「菌核腐敗病」など新たな脅威が確認されている。
さらに病害の発生地域は北上しており、果樹の火傷病(かしょうびょう)が主要なリンゴ・ナシ栽培地に拡大している。また、イネの白葉枯病(しらはかれびょう)や立枯病(たちがれびょう)も毎年発生頻度が増加している。
これらの植物病害への対応では、高温や土壌の乾燥条件に適した新たな防除戦略が必要で、韓国農村振興庁はAIを活用した病害虫診断システムと予測モデルの開発を進めている。キム教授は「気候変動は農業生態系全体を変化させる重大な要因であり、病原菌と宿主の相互作用や病害虫分布の変化を体系的に研究し、対策を講じる必要がある」と指摘している。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News
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