韓国・事故の旅客機レコーダー、4分前から記録が保存されず…原因調査中
KOREA WAVE / 2025年1月11日 15時18分
【KOREA WAVE】韓国・航空鉄道事故調査委員会(事故調)は11日、済州航空事故機のフライトデータレコーダーとコックピットボイスレコーダーの双方で、事故直前の4分間の記録が保存されていなかったと明らかにした。
航空機のブラックボックスはFDRとCVRの2種類からなる。FDRは航空機の飛行経路や各装置の単位ごとの作動状況を記録する装置で、これを分析することで航空機の高度・速度、さらにはランディングギア(着陸装置)の作動状況を確認できる。CVRは、操縦士と管制官間の会話をはじめ、操縦士や乗務員の会話、航空機の作動音、警告音などを記録する。事故機であるボーイング737-800のブラックボックスの最大記録時間は、FDRが25時間、CVRが2時間だ。
だが事故調によると、当日(12月29日)午前8時59分、鳥類との衝突によって機長が「メイデー(救難信号)」を宣言した直後から、9時3分にローカライザー(方位角施設)に衝突する直前までの4分間、FDRとCVRのいずれも記録が停止しており、その原因を調査しているという。事故調の関係者は「CVRとFDRのデータは事故調査において重要な資料であるものの、事故調査はさまざまな資料の調査や分析を通じて進められる。事故原因の究明に最善を尽くす」と述べている。
事故調は金浦空港の試験分析センターでCVRデータを抽出した後、音声ファイルへの変換(1月2日)、書き起こし(1月4日)を完了した。一方、FDRは接続ケーブルの損失により、米国家運輸安全委員会に持ち込まれ、事故調査委員2人が立ち会いのもと、1月7~11日にデータの抽出・分析を進めてきた。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News
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