尹大統領の弁護士、拘束令状発付に猛反発「納得できない反憲法・反法治の極み」
KOREA WAVE / 2025年1月19日 17時0分
【KOREA WAVE】韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の代理人であるソク・ドンヒョン弁護士は19日、ソウル西部地裁が拘束令状を発付したことについて「納得しがたい反憲法的かつ反法治的な行為の極みだ」と批判した。
ソク・ドンヒョン弁護士は同日、SNSに「ユン大統領に対する拘束令状発付を受けて」と題して投稿し、「昨日(18日)、ソウル西部地裁の拘束令状審査で十分かつ説得力をもってその不当性を訴えたにもかかわらず、現職大統領に対して拘束令状を発付した」と述べた。
ソク・ドンヒョン弁護士は「大統領が憲法に基づいて緊急権を行使し、国民に国家的危機の実態を知らせ、訴えかけた戒厳令の布告が、捜査機関や裁判所の司法的評価の対象になり得ないのは、憲法理論の基本であり通説だ」と指摘。また、「現職の国家元首の行為を内乱犯罪とするのは筋が通らない」と主張した。
さらに「内乱罪の該当性を司法が判断するとしても、その前に憲法裁判所での弾劾審判が必要な現職大統領を、証拠隠滅や逃亡の恐れを理由に拘束するのは、どのような論理でも説明が難しい」と批判した。
ソク・ドンヒョン弁護士は、現状に対する懸念も表明し、「最近、野党と公捜処(高位公職者犯罪捜査処)が手を組み、内乱や弾劾を扇動していることに反対する多くの国民や海外同胞、特に左派勢力の策略を知るに至った20~30代の若者たちが、過剰な怒りを示すのではないか心配だ」と述べた。さらに「その怒りは理解できるが、暴力的な様相に発展すれば、左派勢力の攻撃や逆工作に巻き込まれる可能性がある」と警告した。
また「それはユン大統領が望むことではなく、内乱罪のフレーム克服や弾劾審判への対応に負担となる可能性がある。冷静さを保ち、より緻密な知恵と意志を結集して危機を乗り越えるべきだ」と強調した。
拘束令状発付の知らせを受けて、ソウル西部地裁周辺に集まっていたユン大統領の支持者約100人が裁判所内に突入し、ガラスを割り、外壁を破壊するなど暴動を起こした。警察は同日5時時点で16個中隊、1000人の警察力を動員して鎮圧を開始し、30人以上を逮捕した。
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News
この記事に関連するニュース
-
尹大統領の拘束審査、4時間50分で終了…結果は本日(18日)深夜から明日未明に
KOREA WAVE / 2025年1月18日 20時8分
-
拘束令状請求書に「再犯の危険性」…尹大統領自ら令状審査に出廷、「正当性」主張
KOREA WAVE / 2025年1月18日 15時0分
-
徹底抗戦の尹大統領、仮処分・異議申請・告訴・告発を総動員…それでも現在「全敗中」
KOREA WAVE / 2025年1月18日 11時0分
-
韓国「尹大統領」拘束されてこれから起こること 韓国人の関心は憲法裁判所に舞台が移った
東洋経済オンライン / 2025年1月18日 8時0分
-
尹大統領の逮捕状、有効期間21日まで…「3回目執行」試みる可能性
KOREA WAVE / 2025年1月15日 7時23分
ランキング
-
1中国、事件発生から2カ月余りで死刑執行 珠海で35人死亡の車暴走と無錫の8人切り付け
産経ニュース / 2025年1月20日 16時48分
-
2人質解放、歓喜するイスラエル市民=帰還の3人、涙流し家族と抱擁
時事通信 / 2025年1月20日 8時28分
-
3人質帰還を喜ぶテルアビブ市民、パレスチナ人釈放には「テロリストが野放しになる」と反対論も
読売新聞 / 2025年1月20日 18時52分
-
4インドネシア大統領、支持率81% 無料給食など評価
ロイター / 2025年1月20日 15時47分
-
5尹大統領、弾劾審判出席へ 捜査当局、連行できず
共同通信 / 2025年1月20日 23時3分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください