【上関・中間貯蔵施設】村岡知事“負担としては過大”原発と中間貯蔵施設の併設に否定的な考え
KRY山口放送 / 2023年12月26日 20時3分
村岡知事はことし最後の定例会見を開きました。
上関町の中間貯蔵施設について村岡知事は、「原発と別の所の使用済み核燃料が同時に存在するのは日本中、どこにもなく負担としては過大」と原発と中間貯蔵施設の併設に否定的な考えを示しました。
村岡知事「二井知事の知事意見というのは かつて、県として提出したものでありますのでそれはいまも維持されているということであります。私も当然、踏襲する考えです」
知事意見は2001年、当時の二井知事が上関原発の必要性を認める上で国に対し、場合によっては県の権限や事務を留保する、条件をつけたものです。
特に、当時の知事意見では使用済燃料を「核のゴミ」と明記した上で貯蔵や管理が新たな施設建設に頼ることや長期にわたることを問題視しています。
村岡知事は「使用済み核燃料は現在、核のゴミではない」という趣旨の考えを示した上で次のように話しました。
「もともと想定していた稼働した後の上関原発から出た物ではないけれども、物としては同じような物が来ることになるわけですからその関係は生じてくると思いますし私自身も本体の施設がありながら、別のところの使用済み核燃料が 同時に存在するということはこういう場所は日本中、どこにもないわけでありますのでこれは非常に負担としては私は過大なものじゃないかと思います。その考え方は中国電力に確認しなければいけない重要な論点」
村岡知事はこう話し、上関町や周辺の市町が考えを示す中で、県のスタンスを明らかにするとしました。なお、村岡知事はことし1年を「動」、「動く」という文字で表しました。
新型コロナが5類に移行したことで社会経済活動が活発化、県内への企業投資が過去最高額になったことなどを振り返りました。
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