中国電力が上関町議会に中間貯蔵施設を説明
KRY山口放送 / 2024年1月9日 19時33分
使用済み核燃料の中間貯蔵施設の立地可能性調査が行われている上関町できょう(9日)、中国電力による町議会議員への説明会が開かれました。
説明会は、8月に1度中止されていたもので議員からは安全性や計画の進め方について質問があい継ぎました。
上関町役場で開かれた中国電力による町議会議員への説明会には、体調不良などにより欠席した議員を除く、8人の議員が出席しました。
上関町議会では去年8月、中国電力から説明を受ける予定でしたが計画に反対する人たちの抗議行動で中止となっていました。
しかし、上関周辺の町議会などが中国電力に説明を求めていることなどを背景に、先月、再び上関町議会として説明を受けることを決めていました。
説明会では、中間貯蔵施設は原発から出された使用済み核燃料を再び燃料として利用する「核燃料サイクル」の中で再処理するまでの間に一時的に貯蔵・管理する施設であると改めて説明…貯蔵容器は海上輸送を想定していることや中国電力としては大規模な埋め立ては必要ないと考えていることなどを説明しました。
(中間貯蔵施設推進 古泉直紀議員)
「そもそもキャスクの対応年数は何年になるのでしょうか?」
(中国電力上関原発準備事務所 松浦圭記所長)
「どんなキャスクを使うかも含めて検討していくことになりますが少なくとも50年以上のものになると思っています」
(中間貯蔵施設反対 山戸孝議員)
「積み重ねの結果として上陸して説明会も出来ない地域が存在する状況の中でこの計画を進めるということに違和感がありませんか」
(中国電力上関原発準備事務所 松浦圭記所長)
「共存共栄の約束をしてきた中でその約束が十分に果たせていないと我々 上関原子力が進まないことによってそういう思いをもっている町の要請をいかに応えていくのかこれは我が社にとって本件についての最も重い判断だったと最も大事にした部分だと」
また、使用済み核燃料の再処理工場が稼働していない中で中間貯蔵施設に使用済み核燃料が置かれ続けるのではないかという質問に対して中国電力は「中間貯蔵施設内にとどめておくことは考えていない」と答えています。
説明会は質疑応答を含めおよそ2時間半開かれました。
(岩木和美議長)
「正しい説明を受けるというのは大前提だと思うので議論するにしても何をするにしてもちゃんとした説明は受けるべきできょうこうして説明会が行われたことには大きな意義があると思っています」
(山戸孝議員)
「理解も進まないし納得もできない正直私としては説明会をしたという実績作りのための説明会にこれをしたかったのかと思わざるを得ない内容だった」
中国電力では今後周辺1市3町の議会に対しても説明会を開く方向で調整を進めているということです。
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