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JR山口線の新駅設置構想…事業費20億円との試算に山口市は「一旦、保留する」

KRY山口放送 / 2024年6月18日 18時27分

KRY山口放送

 JR山口線の利用促進に向けて新しい駅の設置を検討してきた山口市はおよそ20億円と試算する事業費などを理由に、18日の市議会で、一旦計画を保留する考えを示し、事実上、新駅の設置は白紙になりました。

 これは山口市議会一般質問で市側が明らかにしたものです。

 山口市は利用促進などを目的にJR山口線への新しい駅の設置を検討していて、去年8月、およそ700万円でコンサルタント会社に委託し事業費などについて調査を進めてきました。

 新しい駅は山口駅と湯田温泉駅の間の中園町に設置する案とし、およそ70平方メートルの建築面積を確保することを想定しました。

 このほどまとまった調査報告書によると、新駅設置の事業費は周辺の運行対策費を含めおよそ20億6000万円と試算していて、この事業費などを理由に、18日の市議会で市の執行部は「一旦、保留する」との考えを示しました。

(中村千里・都市整備部長)

「新駅設置にかかる検討については 一旦保留とし、今後のまちづくりの進展や社会経済情勢などの変化を慎重に見極める必要がある」

(伊藤和貴市長)

「しっかり現状を見極めながら対応していくべきだろうと思う。今のところ、新駅行きましょうという話に現段階ではならない」

 山口市では、今後も山口線の利用促進や既存の駅の利便性向上に務めていくとしています。

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