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日本被団協がノーベル平和賞を受賞…山口県内の被爆者団体は「これからの活動の励みに」

KRY山口放送 / 2024年10月15日 19時17分

KRY山口放送

ことしのノーベル平和賞に日本被団協=「日本原水爆被害者団体協議会」が選ばれました。被爆体験を語り継いできた県内の被爆者団体もこれからの活動の励みとなると話しています。

日本被団協の都道府県組織にあたるのが1957年に設立された山口県被団協です。

戦後79年が過ぎる中、被爆者の高齢化が進み1000人以上いた会員は現在、およそ260人となっています。

(山口県原爆被害者団体協議会 坂本由香里事務局長)

「核兵器廃絶が実現するまで、命がある限りなど強い思いを持って活動している被爆者の方々が山口にもたくさんいる」「(被爆者の高齢化などで)活動が難しいと思っている中で、もう少し頑張ろうということを感じることができる賞だと思うので、さらにみんなと活動を続けていけたらと思う」

1956年に発足した山口市原爆被害者の会も、日本被団協の下部組織の一つです。

長年、被爆の実相を伝え、核兵器廃絶を訴え続けてきました。

その活動の一つが今月5日から13日まで山口市で開いた「原爆展」です。

上演した「紙芝居」は去年新たに作ったもので、被爆者から聞き取った話を元に子どもたちに受け入れてもらうための工夫を凝らし、いまも世界には戦争があり、核の脅威が続いていると訴える内容です。

今回の日本被団協のノーベル平和賞受賞はこれからの活動に大きな力になるといいます。

(永野和代会長)

「(ノーベル平和賞受賞は)もう2度と私らみたいな姿になっちゃいけんよ、こういうことが起こっちゃいけんよと平和活動に心血を注いできた先人の方々に差し上げるご褒美と思います『だから使ってはいけないんだよ』ということを、皆さんにくどいほど耳にタコができるほど伝えて心に止めてほしい」

山口市原爆被害者の会では紙芝居を小学校や中学校で上演することを目指しているということです。

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