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66年続いた火の山ロープウェイ最後の運行…1350万人を乗せ下関の観光を支える

KRY山口放送 / 2024年11月11日 19時34分

KRY山口放送

(火の山ロープウェイ案内)

「66年間続いたロープウェイは幕を閉じます」

下関市の火の山ロープウェイが10日、運行を終えました。

66年にわたって、下関の観光を支え、およそ1350万人がこのロープウェイに乗りました。

火の山の山麓にある下駅と山頂付近にある上駅をおよそ4分で結ぶ火の山ロープウェイ。

最後の運行となった10日も、多くの人が訪れました。

(下関市の男性)

「学生の頃に1回乗ったくらいで 何年ぶりかのロープウェイです。4人で乗ろう」

火の山ロープウェイが開業したのは、1958年・昭和33年の4月。

こちらは、1965年の映像です。

まだ、海峡に関門橋がかかっていません。

1958年の開業初年度には最も多いおよそ55万人が乗車しました。

その後、営業を休止した年もありますが、66年にわたって下関の観光を支えてきました。

上駅の機械室には、開業当初からずっと使われているものがあると言います。

(火の山ロープウェイ・古澤卓巳さん)

「つくった日付が昭和32年12月6日、逆さですけどこの機械(滑車)は、昭和33年の開業当初からのものです。そちらのモーターが昭和33年です。これだけ大きいですが、プリウスほどパワーはない」

そして、こちらは、ゴンドラの動きに合わせて動く安全装置の一つ、「搬器位置表示器」です。

(火の山ロープウェイ・古澤卓巳さん)

「これがゴンドラが動き出すと、この駒がずーと動くので、今からこれが上がってくるとこういうスイッチを倒す。スイッチを倒すと運転手がブレーキをかける準備をしなさいとかスピードを落としてくださいというメドレーチャイム、これを倒すと鳴る。動くとこうやってのける。今下で音が鳴っていますけど、こんなのも全部今、パソコンですよね。アナログな機械あまり見たことない」

運行最後の日となった10日。

1日だけで1520人が乗車し、臨時便も出して対応にあたりました。

下関の観光のシンボルでもあった火の山ロープウェイ。

66年間で1350万9915人の人を乗せてきました。

「ありがとうございました」

ロープウェイに代わる新しいパルスゴンドラは2026年度末、完成予定です。

この記事の動画はこちらから再生できます

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