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暫定目標値の3.5倍のPFAS 米軍岩国基地周辺の水を市民団体が独自調査

KRY山口放送 / 2024年11月13日 19時34分

KRY山口放送

アメリカ軍岩国基地と有害性が指摘される「PFAS」の問題です。

岩国基地周辺の水を調査した市民団体が、国の暫定目標値の3.5倍ものPFASが検出されたと明らかにしました。

(瀬戸内ネット 久米慶典事務局長)

「水質汚染の深刻さが浮き彫りにされたと考える」

市民団体「瀬戸内ネット」は先月(10月)31日、アメリカ軍岩国基地に隣接する遊水池で水を採取し、東京の農民連食品分析センターに分析を依頼しました。

その結果、有害性が指摘される「PFAS」の該当物質が1リットルあたり175.6ナノグラム検出されたということです。(PFOAとPFOSの合計)

これは国の暫定目標値「50ナノグラム」の3.5倍に相当します。

(瀬戸内ネット 久米慶典事務局長)

「潮が引いている時の調査なので、汚染源が岩国基地内にある可能性は極めて高い」

団体の久米事務局長は、「国・県・市が協力して行政が本格的に調査するべき」と指摘しました。

岩国基地周辺では、国際民間団体のことしの調査でも89.3ナノグラムと国の目標値を超えています。

岩国市は先月(10月)22日に環境省と県に対し調査を依頼したほか、必要であれば市独自の調査も検討する方針です。

また基地に近い川下地区連合自治会から、「基地周辺の水質汚染調査」を行うよう要望も受けているということです。

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