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潜水調査始まる 旧長生炭鉱事故から83年目で犠牲者遺骨収集に挑む(山口・宇部市)

KRY山口放送 / 2025年1月31日 19時38分

KRY山口放送

戦時中の水没事故から83年。183人が犠牲となった山口県宇部市の旧長生炭鉱で30日から本格的な潜水調査が始まりました。

今回も、市民団体が発掘した坑道の入口=「坑口」からダイバーが潜水を行い、内部の調査が始まりました。

宇部市の旧長生炭鉱では83年前に起きた水没事故で183人が犠牲となり、海に残されたままとなっている犠牲者の遺骨収集を実現しようと地元の市民団体が潜水調査を行っています。犠牲者の7割は朝鮮半島出身者で、韓国からの遺族も調査を見守りました。

旧長生炭鉱の遺骨収集と遺族への返還を目標に、地元の市民団体では長年にわたり慰霊碑の建立や遺族との交流などの活動を続けてきました。昨年からは、遺骨収集の動きが活発になり、7月には、専門家の申し出を受け、海面に突き出た排気口から潜水調査を実施。遺骨の収集に期待が高まります。

次は、坑口からの潜水調査を目指しますが、坑口は地下4mに埋まっているため、掘削工事に着手。数日後には、無事坑口を発見しました。以前は藪に覆われていた炭鉱跡地に道をつくり、坑口周辺の整備も進めます。

これらは、全てクラウドファンディングなどで市民から集まった1200万円が資金です。

去年10月には坑口が見つかった記念に、遺族を招いて追悼式を執り行いました。

今回ダイバーは1時間半あまりかけて坑口から海側に約250メートル潜水しました。前回よりも100mほど先に進むことができましたが、奥に進むほど木材や鉄製の構造物が多くあり、想定より通り抜けるのに時間がかかってしまったため一旦、潜水調査を終えました。初日は遺骨とみられるものの回収を行うことはできませんでした。

(ダイバー 伊左治佳孝さん)

「200m進んだあたりから内部の構造物が崩れているエリアが多くて。材木。中で組んであったもの10分かけて10m進むみたいな間をぬっていくような」「構造物を突破できるかっていうことをちょっとずつやったので今達しているところからさらに抜けれるかというのを明日あさっては取り組んでいこうかなと思っています」

市民団体では、3日間本格的な潜水調査を行う予定で、遺骨とみられるものが見つかった場合、速やかに政府に遺骨のDNA鑑定や遺族への遺骨返還に韓国政府と取り組むよう求めていく方針です。

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