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【争点は?】岡山市女児虐待死 母親の交際相手との「共謀」は成立するか…検察・弁護側それぞれの主張は 11日判決へ

KSB瀬戸内海放送 / 2024年9月10日 17時24分

西田彩被告(左)と亡くなった娘の真愛ちゃん(死亡当時6歳)

 岡山市で交際相手の男と共謀して幼い娘に虐待を繰り返し死なせた罪などに問われている母親の裁判員裁判は11日、判決が言い渡されます。最大の争点は共謀が成立するかどうかです。検察側、弁護側、それぞれの主張をまとめました。

 逮捕監禁致死と強要の罪に問われているのは、岡山市の無職、西田彩被告(36)です。

 起訴状などによりますと、西田被告は2021年9月、当時の交際相手ですでに懲役14年の判決が確定している船橋誠二受刑者(41)と共謀し、娘の真愛ちゃん(死亡当時6歳)に虐待を繰り返し死なせたなどとされています。

(記者)
「検察側、弁護側ともに虐待を実行したのは船橋受刑者で西田被告はそれを止めなかったとしています。裁判の争点は、西田被告に共謀が成立するかどうかです」

 これまでの裁判で検察側は、「西田被告は真愛ちゃんの素行の悪さを船橋受刑者に『告げ口』して言うことを聞かそうとしていた。
告げ口をやめれば虐待を止めることができたが黙認していた」などと述べ共謀が成立する考えを示しました。

 一方、弁護側は、『告げ口』を裏付ける証拠は全くないとした上で、「西田被告は、船橋受刑者に心理的に支配されていて虐待を止めたくても止められなかった」などとして共謀ではなく幇助にとどまると主張しました。

 具体的な状況として、西田被告は見守りカメラやつなぎっぱなしの携帯電話などで船橋受刑者に監視されていたことなどを挙げました。

 これに対し、検察側は「西田被告は船橋受刑者に怒りながら反抗したことがあり、その直後は虐待がなかった」などとして虐待を止めることは可能かつ容易だったと述べました。

 共謀か、幇助かー。8月29日、検察側は西田被告に懲役10年を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めました。

(記者)
「裁判で西田被告は『真愛ちゃんに対しては本当に申し訳ない気持ちでいっぱい』と何度も話しました。虐待は黙認されたのか、それとも止められなかったのか。あす、判決が言い渡されます」

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