他の魚を食べてしまうことはない?水槽はどうなってる? 水族館にまつわる疑問【みんなのハテナ】
KSB瀬戸内海放送 / 2024年9月12日 14時54分
みなさんから寄せられた疑問に答える「みんなのハテナ」。
今週末は3連休、また次の週末も3連休。ということで、今回はお出かけスポットにぴったりな「水族館」のハテナにお答えします。
伺ったのは、香川県宇多津町の「四国水族館」です。海や川に生息している生き物、約400種類、1万4000点を展示しています。
では水族館のハテナを魚類の飼育を担当している、野路さんに答えてもらいましょう。
「生き物をどうやって決めている?」(新見市 こにーみ 39歳)
(四国水族館 魚類課/野路晃秀さん)
「ここ四国水族館は、名前に四国と付いているだけあってですね、四国周辺の生き物をメインに展示しています。飼育員同士でコンセプトに合った生き物をまず提案して、もちろん水族館も会社ですので、買ってくるのか、いただいてくるのか計画を立てて、問題なければ購入したり、または出張して捕りに行ったりとかそういった手続きを進めて、生き物を集めております」
四国水族館では、それぞれの水槽で担当の飼育員が決まっているので、その好みや思いが詰まった展示になっているそうです。
「大きさが違う魚が同じ水槽にいて大丈夫?」(香川・まんのう町 Forest may 58歳)
大きな魚が小さな魚を食べてしまうといったことはないのでしょうか?
(四国水族館 魚類課/野路晃秀さん)
「我々ももちろん、お魚がいなくなっては困るので、そこは気を付けています。例えば大きいお魚ですと、こちらの水槽のコブダイは肉食の魚なので、貝だったり魚も食べたりはするんですけども、ほかには小さなお魚たち(マイワシ)も泳いでいます。ただコブダイが全部食べていると、マイワシたち、あっという間にいなくなってしまいますよね。そこでですね、工夫としましては、もう簡単です。コブダイにもお腹いっぱいになってもらおうと。魚たちの食欲をみてしっかりとエサやりをして、小さいお魚たちが食べられにくいように工夫をしています」
エサの管理を徹底してほかの魚を食べないようにしているそうです。また、何でも食べようとするような食欲旺盛な魚は、そもそも別の水槽にしています。
「水槽のガラスってどうなっているの?」(高松市 REISAN 64歳)
四国水族館で一番大きな水槽「綿津見の景」はどうなっているのでしょう?
(四国水族館 魚類課/野路晃秀さん)
「お水の量がですね、650立方メートル入っております。だいたい一般的なご家庭のお風呂を毎日入れ替えると、7年ぐらい経てば、この量になります。どれぐらいの厚さかというと40cmあります」
なんと厚さ40cm!それだけ厚いのに魚がクリアに見えているのはすごいですよね。
(四国水族館 魚類課/野路晃秀さん)
「これは実はですね、ガラスではなくアクリルパネルでできているんですね」
四国水族館の水槽はガラスではなく、すべてアクリル製なんです。
アクリルはガラスに比べて軽くて持ち運びやすく、加工がしやすいため、円柱型など様々な形の水槽が作れるそうです。
「綿津見の景」も高さ6m、幅3mのパネル4枚を接着して1つの水槽にしています。
「飼育員さんは夜も仕事ある?」(岡山市 ぽ~ 56歳)
(四国水族館 魚類課/野路晃秀さん)
「飼育の仕事も1日8時間労働ですので、基本的には朝出勤して夕方には帰るという。四国水族館ではいわゆる宿直という作業はないんですけれども、逆にちょっと営業時間外じゃないとやりづらい仕事もいくつかありまして、例えばプールの水を抜いて、水槽をきれいにする掃除だったり、あとは生き物を入れ替えるのに水槽の水を抜いたりだとか、実は閉館後の夜にやることもあるんです」
日中に私たちが楽しめる時間を削らないように、必要なメンテナンスは夜にしているんですね。
「飼育員になるには資格が必要でしょうか」(高松市 テニスの玉子 62歳)
(四国水族館 魚類課/野路晃秀さん)
「飼育員の資格というのはないですね」
飼育員になるために必ず取得しなければいけない資格はないんです。ただ飼育員として活躍するために持っておいた方がいい、おすすめの資格はあるそうで……
(四国水族館 魚類課/野路晃秀さん)
「まずは自動車の運転免許ですね。飼育員はいろんな仕事をしないといけなくて、例えば、水槽を改良するのにホームセンターに材料を買いにいったりとかですね、運転しないといけないですよね。あとは水槽に飼育員が潜って水槽を掃除したりとかですね、潜水士の資格ですね。この二つはあった方がいいんじゃないかなと思います」
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