寂しさと期待感…移転する青果棟で「最後の初競り」 業者の思いは 高松市中央卸売市場
KSB瀬戸内海放送 / 2025年1月6日 17時51分
高松市の中央卸売市場で野菜や果物を扱う青果棟は2025年に新しくなります。50年近く使われてきた青果棟では、5日、移転前最後となる「初競り」が行われました。
高松市中央卸売市場の青果棟で行われた初競りでは、競り人の威勢の良い掛け声とともに、地元産の小松菜やマンバなどが次々と競り落とされました。
この青果棟は完成から約50年が経過し老朽化が課題となっていたため、高松市朝日町に完成した新しい青果棟に移転します。
鉄骨2階建てで、延べ床面積は約2万平方メートル。扱う野菜などの量も、現在は年間5万6000tですが、新しい青果棟では7万tを目指しています。
現在の場所での初競りは今回が最後。この青果棟で完成当初から営業している丸二青果は、この場所に強い愛着があります。
(丸二青果/樽谷美香 取締役)
「私は、できることならここでずっとやっていけたらいいなと思うんだけど。愛着あります、あります。ここが私の人生」
その一方で、50年近く使われた建物の老朽化を感じています。
(丸二青果/樽谷美香 取締役)
「ちょっと補強してくれたらいいなとは思うんだけど……確かに古いからこの市場も。まあ雨漏りがしたりね、そういうのはあるんです」
また、移転に向けた引っ越し作業の負担が重くのしかかります。
(丸二青果/樽谷美香 取締役)
「すごいお金がかかると思う、2000万、3000万(円)はいると思います」
丸二青果と同じく現在の青果棟とともに歴史を刻んできた高松青果は……。
(高松青果/増田公士 専務)
「今まで慣れ親しんできた場所なので寂しい気持ちはあります」
寂しい気持ちはありつつも新しい施設への期待感も持っています。
(高松青果/増田公士 専務)
「今の施設よりは完全閉鎖型の温度管理ができる施設になっていますので、より一層鮮度の良いものを供給していけると思っています」
新しい青果棟は4月7日から稼働予定です。
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