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【解説】岡山・香川の2025年の動き 街の変化や注目のイベントは?

KSB瀬戸内海放送 / 2025年1月8日 18時42分

岡山・香川の2025年の動き

 2025年がスタートしました。大きなイベントや新しくなるものなど岡山・香川のこの1年の主な「動き」について見ていきます。

 まずは1~3月です。1月26日から国民スポーツ大会の冬季大会が西日本では初めて岡山県で開かれます。倉敷市のヘルスピア倉敷などでフィギュアスケートやアイスホッケーなどが行われます。

 2月15日はファジアーノ岡山の歴史的な一日です。J1の開幕戦がホームで行われ、京都サンガFCと対戦します。

新アリーナ開館で街は

 そして、24日には香川県の新たなシンボルがいよいよオープンします。

 サンポート高松に2024年11月に完成した県立アリーナ「あなぶきアリーナ香川」。メインアリーナには最大1万人を収容でき、中四国最大規模を誇ります。

 3月1日と2日に人気ロックグループ「サザンオールスターズ」がこけら落とし公演を行うのをはじめ、トップアーティストのライブや格闘技イベントなどが予定されています。

 このオープンに合わせて周辺の街も変わります。

(松木梨菜リポート・2024年12月28日)
「サンポート高松周辺ではプロムナード化の工事も着々と進められています。一部では道路の舗装も完了しています」

 香川県はサンポート高松地区で車線を減らしたり、土日祝日の昼間に車両を通行止めにしたりする遊歩道化を進めています。

 4月には徳島文理大学の高松駅キャンパスもオープンし、新たな人の流れがどんなにぎわいを生むのか注目です。

4月から新たなスタート

 そして、4月は新たなスタートが目白押しです。岡山市では県内初の「公立夜間中学」や「新たなバス路線」が開設。高松市の市場も移転します。

 岡山市は「岡山後楽館中学校・夜間学級」として県内で初めてとなる公立の「夜間中学」を開設します。さまざまな事情で義務教育を十分に受けられなかった人が対象で、授業は週5日。全ての課程を修了すれば中学校の卒業資格が得られます。

 また岡山市では路線バスの改革も。

(岡山市/大森雅夫 市長・2024年12月23日)
「紆余曲折あったものの一つ一つ形になってきている」

 岡山市はJR北長瀬駅とJR妹尾駅を新たな路線を設置します。バス停の整備費などを市が負担する、「公設民営方式」での初めての路線となります。

(松木梨菜リポート)
「運行は市内で循環バスめぐりんを運行する八晃運輸が担います」

 10月以降、「公設民営」方式でほかの支線も順次運行する計画で、市中心部のバス運賃の値上げも予定されています。

 老朽化に伴い、高松市が新築した高松市中央卸売市場の青果棟は4月7日から稼働します。

 ほかにも、高松市中央公園やサンクリスタル高松のリニューアルも2025年から工事が始まる予定です。

万博と瀬戸芸の同時期の開催に期待

 そして4月に開幕するのが「大阪・関西万博」と「瀬戸内国際芸術祭」です。ビッグイベントの同時期の開催に期待も高まっています。

 4月13日~10月13日までの184日間、大阪市の夢洲で開かれる「大阪・関西万博」。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに約160の国や地域が参加予定で、国内外から2820万人が来場すると想定されています。

 香川県はこの万博でゴールデンウィークと9月に4日間ずつブースを出展し、来場者に香川の魅力を発信します。

 4月30日からの自治体催事では、未来に向けて出航する帆船をイメージした会場レイアウトで、特産品や伝統工芸の展示やうどんの試食を行います。

 9月の「テーマウィーク」では「アートする里海」をコンセプトに海ごみのアート作品の展示などが計画されています

 また、岡山県も8月22日から3日間、「自治体催事」に出展します。現在、参加する市町村を調整中で2024年度中に基本計画を策定したいとしています。

万博へ「新たな動き」も

 香川県では、この万博に向けた新たな動きも。

 万博会場には自家用車で乗り入れができないため、高松エクスプレスが高速バス「フットバス」で高松と会場の「直行便」を会期中、毎日3便運行します。

 上りは朝5時に高松市の国分寺バスターミナルを出発し、午前8時半に万博会場に到着する便。

 下りは午後8時台と9時台に会場を出る2便で、料金は片道大人1人4500円、往復で8100円です。

(高松エクスプレス/矢野涼太さん) 
「高速バスと万博入場券のセット券も考えておりますので期待感を高めていますし、同時に香川県の方にもお客様を誘致したいという思いもありますから、うまく瀬戸芸関連のPRも行っていきたい」

さぬき市・東かがわ市・宇多津町が新たな会場に

 そして、3年に一度の現代アートの祭典、「瀬戸内国際芸術祭」は4月18日から春、夏、秋会期のあわせて107日間開かれます。万博とほぼ同じ開催期間で瀬戸芸にも過去最多の来場者が見込まれています。

 6回目となる今回は、沿岸部のさぬき市と東かがわ市、宇多津町が新たに会場に加わります。

 その一つ、さぬき市の津田地区で2023年5月に図書館、宿泊、カフェを備えた複合施設をオープンさせるなど町おこしに取り組んでいる黒川慎一朗さんは期待感をにじませます。

(津田地区で町おこしに取り組む/黒川慎一朗さん)
「瀬戸芸、島が中心だったってこともあって、いつかこっち側もエリアに入ったらうれしいなと思ったので率直に楽しみだなと」

 人口6000人ほどの小さな港町で黒川さんたちは海辺の空き家を改修して店舗を増やすなどし、「ウラツダ」エリアとして活性化。観光客の誘致にも取り組んできました。

 しかし、瀬戸芸の開幕が近づくにつれ、あるギャップに悩んでいます。

(津田地区で町おこしに取り組む/黒川慎一朗さん)
「世間の一般の方のイメージは瀬戸芸って聞くと、島のイメージがあるのかなとは。その中でどう東側に人を呼び込んでいけるのかっていうのが自分たちとしてもまだまだ見えてない部分がある」

 そこで黒川さんは現在、友人らと津田について発信する絵本を制作していて、2月中に完成予定です。黒川さんが活性化に取り組んだ「ウラツダ」エリアも登場します。

(津田地区で町おこしに取り組む/黒川慎一朗さん)
「絵本をきっかけに町のことを深く知っていただいたりとか、わざわざ東側に行く理由、高松から離れてまでというのを地域がどれだけ作れるかと思ってます」

 そして2025年は「選挙イヤー」でもあります。岡山県では岡山市など6つの市と1つの町、香川県では丸亀市など3つの市で市長選が予定されているほか、夏には参院選も行われます。

 番組では2025年も街の動きや気になるニュースを詳しくお伝えします。

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