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瀬戸内海にある水中遺跡で見つかった沈没船や陶器の時代が判明「とっても貴重」 岡山理科大学などが調査

KSB瀬戸内海放送 / 2025年1月23日 18時35分

岡山理科大学で行われた報告会

 約30年前、瀬戸内海で見つかった水中遺跡の陶器や沈没船がいつの時代のものか確認されました。岡山理科大学などが香川県直島沖で行った調査の結果を発表しました。

(岡山理科大学/富岡直人 副学長)
「当時の日本人たちはこういう器をすごい強くほしいなという気持ちがあったと思う」

 12世紀ごろ、中国で作られた「白磁」。約30年前、香川県直島町沖の「早崎水中遺跡」で見つかりました。

 遺跡が見つかったきっかけは?

(岡山理科大学/富岡直人 副学長)
「魚の調査、それで発見したんです。海底にものすごく陶片などが散らばっている、広範囲に。『これは尋常ではない』というところから始まっている」

 早崎水中遺跡について京都の水中考古学研究所が潜水調査を行っていました。岡山理科大学や岡山大学文明動態学研究所など5つの機関が2023年と2024年、改めて調査しました。

 水中ドローンなどで調べた結果、見つかった沈没船2隻のうち1隻は、近代の瀬戸内海で広く使われた機帆船である可能性が高く、もう1隻は17世紀から18世紀にかけて沈没した船と推定されています。

 見つかった磁器などは9世紀末から18世紀にかけて中国や国内の東海、九州など複数の地域で作られていました。

 この海域は古くから海上交通の要衝でしたが、潮の流れが早く、海の難所です。

(岡山大学文明動態学研究所/柴田 亮 助教)
「長期的に蓄積されている難破船や沈没船が存在している」

 今回、見つかった遺物は2月、京都で開かれる「水と人の考古学研究会」で報告される予定です。

(岡山理科大学/富岡直人 副学長)
「ドキドキするような瀬戸内海を巡る歴史の、本当に使われていた物資が目の前に。とっても貴重」

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