香川で栽培がさかんな「まんば」とは? 今が旬…おすすめレシピは?【みんなのハテナ】
KSB瀬戸内海放送 / 2025年2月6日 17時56分
Park KSBアプリに寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」。今回のテーマは「まんば」です。香川県で盛んに栽培され、寒い冬の時期が旬の野菜です。
今回、視聴者の皆さんに疑問を募りましたが、岡山県の方からは「知らない」とか「分からない」という意見が多く寄せられました。生産者と野菜の専門家に「まんば」について聞いてきました。
高松市で野菜の栽培と卸売りをする会社、azemichiを運営している二川大地さんです。ネギ畑の横にある約6aの畑で「まんば」を栽培しています。
霜で傷んだり穴が開いたりした葉を取り除きながらちぎって収穫します。飲食店などからの注文に応じて1日約400枚、30~40kgを収穫するそうです。
(azemichi/二川大地さん)
「葉っぱの外側をどんどん外していかないとレタスみたいに球になる。結球してしまうのでずっと開いている状態を維持してあげないといけない。収穫じゃなくても取って捨てるだけでもしないといけない」
(記者リポート)
「まんばの収穫作業を体験させてもらいます。一番外側にある葉を根元を少し残して収穫します。野菜へのストレスを軽減し、次の外の葉が大きく育つのを助けます」
「まんば」とは何ですか?(井原市 ふくろう 34歳)
(azemichi/二川大地さん)
「全国的には高菜のこと。私たちが栽培しているのは三池高菜という種類。香川県の栽培方法では一つの株からたくさん葉っぱをちぎって収穫するスタイルでたくさんの葉っぱが取れる、1万枚の葉っぱが取れるので万葉(まんば)と呼んでいる」
「まんば」は高菜の一種で高松市や香川県の東部で呼ばれている名称です。香川県の西部では「百の花」や「百貫」がなまって「ひゃっか」と呼ばれているそうです。
香川県以外では「まんば」と呼びませんが、「三池高菜」は主に西日本で栽培されていて福岡県や鹿児島県も有名な産地です。
葉の紫色が多いのは?(さぬき市 たたら 54歳)
(azemichi/二川大地さん)
「寒さにあたってアントシアニンという成分(色素)が出てきてそれが紫色のもと。寒いと、どの野菜もそうだが糖を体に蓄えて自分が凍らないようにするので、まんばだと寒くなると葉っぱが紫色になって糖を蓄えて甘くなったというサイン」
寒ければ寒いほどおいしさを増す「まんば」。ビタミンCの含有率は葉物野菜でトップクラスで果物のキウイと同じくらいあります。鉄分は小松菜の3倍くらい含まれています。
取り時が分かりません(高松市 のんはは 61歳)
(azemichi/二川大地さん)
「お客さんに手に取っていただきやすいサイズがあるので、葉っぱが大体30~40cmの間くらいで収穫して一般的にスーパーで見るサイズ感で収穫している」
2024年は残暑が長引いた影響でまんばの苗植えが例年より2週間ほど遅い10月上旬になりました。その分、収穫も遅れていますが、冬の厳しい寒さで紫色付いたおいしいまんばができているそうです。
(azemichi/二川大地さん)
「今が旬の野菜なのでたくさん皆さんに召し上がっていただきたい」
二川さんの畑で収穫した「まんば」を使って野菜ソムリエプロの川村章子さんにお薦め料理を作ってもらいます。
なぜ「まんばのけんちゃん」?(坂出市 けいちょりす 44歳)
(野菜ソムリエプロ/川村章子さん)
「中国のしっぽく(大皿)料理の精進料理の一つに「けんちん」があって「けんちん」がなまって「けんちゃん」になったと言われている。まんばは油で炒めるのでコクが出てそこに油揚げのコクもあるし豆腐がいい仕事をして白くてふわっとした食感になりとてもおいしい」
昔ながらの方法で「まんばのけんちゃん」を作ってもらいました。まず「まんば」をゆでてあく抜きをします。
(野菜ソムリエプロ/川村章子さん)
「まんば独特の辛み成分が溶け出ている感じ」
「三池高菜」の場合、あく抜きに時間をかけず、しんなりする程度にさっとゆでたらいいそうです。
鍋に油を入れ、「まんば」と短冊状に切った油揚げ、手で崩した豆腐を一緒に炒めてだし汁や調味料で味を整えます。
雪が積もったような見た目から香川県の西部では「ひゃっかの雪花」と呼ばれています。
「けんちゃん」以外のレシピは?(高松市 カレー星人 42歳)
「まんばとベーコンのガリバタソテー」という料理を作ってもらいました。「まんば」のあく抜きをせず、そのままベーコンと一緒にバターで炒めます。「まんば」独特の辛みを調味料として生かします。
(記者リポート)
「いただきます。まんばのシャキシャキッとした食感がいいですね。これはビールに合いますね」
甘~いスイーツもあります。あく抜きをした「まんば」をみじん切りにし、卵、牛乳、粒あん、ホットケーキミックスと混ぜます。ホットプレートで焼くと「まんばとあんこのホットケーキ」の完成です。抹茶のような感覚で「まんば」を食べられます。
(記者リポート)
「スイーツに合うのでしょうか? 何かいい感じ、新食感でおいしいです」
(野菜ソムリエプロ/川村章子さん)
「もともとまんばは高菜なので漬物とかにぴったりだが、それを食材として使うことで炒めたり煮たりとかいろんな料理に使えるのでもっと身近な食材として冬の定番の食材として使ってほしい」
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