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道なき道を突き進め! 再び注目を浴びる国産クロスカントリー4輪駆動車5選

くるまのニュース / 2018年10月26日 10時30分

SUVが人気ですが、オフロードを走るとなると、やはりクロスカントリータイプの4輪駆動車になります。そこで、いま日本で売っている国産クロスカントリータイプの4輪駆動車5車種を紹介したいと思います。

■王道を行くクロスカントリー4輪駆動車3車種

 世界的にみてSUV人気の高まりはまだまだ続いています。ロールス・ロイスが「カリナン」、ランボルギーニが「ウルス」を発表するなど、これまでSUVを作ってこなかった高級車メーカーまでが次々と市場に参入してきました。それほど世界的にSUVの人気が高く、日本においてもホンダ「CR-V」の復活や、来年にはトヨタ「RAV4」も復活との情報もあります。

 そもそもSUVは、ちょっと車高の高いワゴンタイプのクルマというイメージで、オフロードを走るというよりも舗装路がメインの使い方になります。本当のオフロードを走るとなると、やはりクロスカントリータイプの4輪駆動車になります。そこで、いま日本で売っている国産クロスカントリータイプの4輪駆動車5車種を紹介したいと思います。

●トヨタ「ランドクルーザー」

「キング・オブ・オフロード」にふさわしい性能と、長い歴史を誇るのが「ランドクルーザー」です。砂漠や草原、岩地や湿地など、道なき道を突き進むために選ばれ、いまでは世界150か国で活躍しています。

 現行モデルの「ランドクルーザー」200型は2007年に発売。幾度かのマイナーチェンジを経ていまに至ります。

 エンジンは4.6リッターV8ガソリンエンジンを搭載し、最高出力は318PSとなっています。組み合わされるトランスミッションは6速ATのみで、全グレードで共通です。

 走る場所によって5つの走行モードが選べ、各路面に適した4輪制御を行なうなど、ハイテクを駆使して高いオフロード性能を発揮します。

 また、特筆すべきものとして「クロールコントロール」があります。これは砂地などで車輪が埋まってしまっても、エンジンの出力とブレーキを自動でコントロールして、脱出を図れるという装置です。砂漠でタイヤが埋まってしまったら、命の危機と直結しますので、世界中で「ランドクルーザー」が選ばれるのもうなずけます。

●スズキ「ジムニーシエラ」

 2018年に発売された新型車のなかでも、大きな注目を浴びたのが新型「ジムニー」です。先代が発売されてから20年もの時間が経ち、満を持して新型が登場しました。

 もともとは軽自動車ですが、「ジムニーシエラ」は1.5リッター直4エンジンを搭載し、余裕を持った走りができるモデルになっています。

 小さく軽い車体(重量はランドクルーザーの半分以下!)は、林道などの狭い道で威力を発揮します。また、雪道でも十分な駆動力を発揮し、歴代ジムニーの走破性は大型クロスカントリー車よりも高いという評価がされています。

 4WDシステムはハイテクではなくオーソドックスなものとなっていますが、むしろシンプルかつ耐久性に優れ、信頼性を重視して作られています。ドライバー自らのテクニックを駆使して、オフロードを走る楽しさを残したのかもしれません。

●三菱「パジェロ」

 かつて日本では『RVブーム』というクロスカントリー車が売れた時代があり、そのブームを牽引してきたのが「パジェロ」でした。

 三菱といえば「ジープ」という元祖クロスカントリー車もありましたが、快適装備とは無縁の存在で、さすがに普段使いするのは厳しいクルマでした。一方、パジェロはトラックのように頑丈な作りでありながら、乗用車となんら変わらない装備とあって、大ヒットしました。

 現行モデルは3.2リッター直4のクリーンディーゼルエンジン車と、3リッターV6ガソリンエンジン車をラインナップ。ボディは7人乗り3列シートのロングのみとなっています。

 4つの走行モードを持つ「スーパーセレクト4WD II」を装備し、タイヤの空転を制御しながら高い走破性を実現しています。また、泥ねい地のような滑りやすい場所ではリアデファレンシャルギアをロックして、左右のタイヤの回転差をなくし、高い駆動力を発揮します。

 三菱が長年つちかってきた4WD技術の集大成が「パジェロ」というクルマなのかもしれません。

■ほかにはない個性的なクロスカントリー4輪駆動2車種

●トヨタ「ハイラックス」

「ハイラックス」も「ランドクルーザー」や「ジムニー」と同様、歴史の長いモデルです。初代「ハイラックス」が発売されたのが1968年なので、今年でちょうど50年と大きな節目の年になっています。

 現行型は2017年に発売されました。一度は日本での販売が休止されましたが、13年ぶりの復活です。ボディは4ドアのキャビンに荷台が付いた「ダブルキャブ」のピックアップトラックです。生産はタイで行なわれ、日本に輸入されています。

 エンジンは2.4リッター直4のクリーンディーゼルを搭載。最高出力は150PSながら、低速から大きなトルクを発揮するディーゼルの特性はクロスカントリー車にマッチしており、高い走破性と経済性を両立しています。

 4WDシステムのメカニズム自体はオーソドックスな機構になっていますが、自動的にブレーキを制御してタイヤの空転を抑えるなど、ハイテクな一面も持っています。

 荷台には汚れたものなどもガンガン積めるので、アウトドア派におすすめのクロスカントリー車です。

13年ぶりに復活したトヨタ「ハイラックス」

●三菱「デリカD:5」

 ミニバンでありながら、高いオフロード走行性能を持つのが「デリカD:5」です。なお、今回取り上げたほかの4車種と同様に「デリカ」も長い歴史を持ったクルマとなっています。

 初代「デリカ」はトラックとして、奇しくも「ハイラックス」と同じ1968年に発売されました。そのトラックをベースにワゴンタイプが作られ、2代目で4WDの「デリカ スターワゴン」が加わり、その後に続く「デリカ」=4WDというイメージが定着しました。

「デリカD:5」は2.2リッター直4のクリーンディーゼルエンジンと、2.3リッター直4ガソリンエンジン、2リッター直4ガソリンエンジンと3種類用意され、多様なニーズに応えるラインナップとなっています。とくにディーゼルエンジン車はミニバンとしても唯一の存在で、「デリカD:5」の価値を高めています。

 4WDシステムは3つの走行モードが選べる電子制御式で、様々な路面状況に対応。最低地上高が210mmもあるので、新雪路や凸凹の激しい不整路でも高い走破性を実現しています。

 アウトドア派のファミリー層から人気を博している「デリカD:5」ですが、唯一無二の存在としてこれからも進化していくことでしょう。

※ ※ ※

 クロスカントリータイプの4輪駆動車は、SUV人気の影で決して台数が売れているわけではありません。また、性能も日本の道で使い切ることは、ほとんどないでしょう。しかし「本物」が持つ確かな信頼感は、ほかのクルマにはないものでしょう。

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