子育て世代必見! 一度使ったらやめられない200万円以下のスライドドア車5選
くるまのニュース / 2018年11月28日 7時10分
子育て世代に便利なスライドドア車ですが、価格がネックとなり、購入に踏み切れない人も多いかもしれません。今回は、新車200万円以下で買えるスライドドア車5車種を紹介します。
■子育て世代に便利なスライドドア車もネックは価格
後席スライドドアのクルマは、狭い駐車場での乗り降りや、荷物の積み下ろしの際にも広いスペースが必要ないために、その便利さに慣れてしまうと手放せなくなってしまいます。とくにお子さんがいる家庭では、子供がドア開閉時に駐車場の壁や隣の車に接触しないか気になりますが、スライドドアならその心配はほぼありません。
しかし、ある程度の広さを求める本格的なミニバンとなると、新車時は三菱「デリカD:5」が240万8400円~(消費税込:以下同様)、日産「セレナ」は244万800円~、ホンダ「ステップワゴン」も245万5920円~と、購入時の諸費用まで含めると支払額が250万円を超える車がほとんどです。
「使い勝手のいいクルマが欲しい」「軽自動車の狭さは嫌」「なるべく安く買いたい」。そんな観点から、子育て世代にうれしい「車両価格200万円以下」の後席スライドドア普通車5車種ピックアップして紹介します。
●軽自動車に近い取り回しのダイハツ「トール」と兄弟車
OEMで3社4車種が販売されているダイハツ「トール」
スライドドアを持つトールワゴン型のコンパクトカー(小型乗用車)として、多くのOEM供給をしているのがダイハツ「トール」です。
全長3700mm(X、Gグレード)、全幅1670mm、ホイールベース2490mmで、最小回転半径4.6m(グレードによっては4.7m)と、ボディサイズは軽自動車のような扱いやすさに。
エンジンはJC08モード24.6km/L(4WDは22.0km/L)で最高出力69PS/最大トルク9.4kg-mを発揮する1リッター直列3気筒DOHCの1KR-FE型エンジンと、JC08モード21.8km/Lでキビキビ走れる最高出力98PS/最大トルク14.3kg-mの1リッター直列3気筒DOHCターボの1KR-VET型エンジン(FFのみの設定)が選択可能です。
価格もベーシックな「X」が146万3400円(2WD)ですので、安全運転をサポートする「スマートアシストIII」装着のグレード(「X」を除く全車に標準装備、サポカーS〈ワイド〉に適合)でも、必要なオプション品を含めて総額で200万円以内に収められそうです。「カスタムグレード」と「標準グレード」で外観の印象が異なりますので、お好みで選べるのもポイントです。
なお、トヨタ「タンク」と「ルーミー」、スバル「ジャスティ」も「トール」の兄弟車となり、ほぼ同じ価格で同等のスペックや装備が得られ、安全装備も同じように搭載されます。外観や内装、販売店の値引き額などで比較するとよいでしょう。
●コンパクトスライドドアの先駆者スズキ「ソリオ」
ワイド版「ワゴンR」から派生したスズキ「ソリオ」
軽自動車の「ワゴンR」のワイド版としてスタートしたソリオ。2010年から後席スライドドアとなり、さらに2015年にモデルチェンジしたモデルが現行型です。価格は145万9080円からとなっています。
ボディサイズは全長3710mm、全幅1625mm、ホイールベースは2480mmで最小回転半径は4.8m。幅が5ナンバー枠いっぱいの車種よりも70mmほど狭いのですが、駐車場や狭い道での間隔に余裕が持てる点として、メリットになりえます。
動力はガソリンエンジンのほかマイルドハイブリッド、ハイブリッドと3種から選べます。ガソリン車の「G」は1.2リッターのK12C型エンジンを搭載。JC08モード燃費は24.8km/L(4WDは22.0km/L)となっています。
また、同等のエンジンに2.3kWのモーターを併用するマイルドハイブリッド車「HYBRID MZ/HYBRID MX」の燃費はJC08モードで27.8km/L(4WDは23.8km/L)、10kWのモーターを搭載するハイブリッド車「HYBRID SZ/HYBRID SX」の燃費はJC08モードで32.3km/Lと優秀です。
オプションや安全装備を装備しないマイルドハイブリッド車で170万3160円から。ハイブリッド車の「HYBRID SX」で201万9600円と200万円を少し超えてしまっていますが、この価格で後席スライドドアとハイブリッドの両方を狙えるのも「ソリオ」ならではです。
■コンパクトでも3列シートも選べるちょうどいいミニバン
●いざという時に心強い3列シートも選べるトヨタ「シエンタ」
マイナーチェンジで2列シート車が追加されたトヨタ「シエンタ」
トヨタ「シエンタ」のボディサイズは全長4260mm、全幅1695mm、全高1675mm、ホイールベースは2750mmで、最小回転半径は5.2mです。
前出のコンパクトトールカーと比べると市街地での取り回しやすさは劣りますが、いざという時に心強い6人乗りや7人乗りも選択できますし、1リッタークラスのコンパクトトールカーに比べて広い室内空間やパワフルなエンジンは、大いに魅力的です。
残念ながらハイブリッド車では200万円を超えますが、1.5リッターのガソリン車でJC08モード20.2km/Lの燃費と109PS/13.9kgmを発揮するエンジンを搭載した、5人乗りベーシックグレード「FUNBASE X」なら、177万6600円。
7人乗りの「X」は181円6560円、4WDで6人乗りの「X」(JC08モード15.4km/L、103PS/13.5kgm)でも195万8040円です。
5人乗り2列シート車ならフラットな荷室を確保できるので、車中泊やアウトドア派ファミリーにもおすすめとなっています。
●ミニバンでも余裕のパワーのホンダ「フリード」
「フィット」ベースで開発されたコンパクトミニバン、ホンダ「フリード」
ホンダ「フリード」は「シエンタ」より少しだけ大きく、全長4265mm、全幅1695mm、全高:1710mmのボディとなっています。
「フリード」も「シエンタ」も、6人乗りと7人乗りを選択可能で(グレードによっては6名乗りのみ)最小回転半径も5.2mですので、この2台は完全にライバル車種といえます。
JC08モード19.0km/Lで131PS/15.8kg-mを発揮する1.5リッターi-VTECエンジン搭載のベーシックグレード「フリード B」なら188万円(2WD)、リア左側パワースライドドアを装備した「フリード G」は198万円となっています。
なお、「フリード」には先進安全装備「ホンダ センシング」が装備できますが、「ホンダ センシング」搭載車は残念ながら200万円を超えてしまいます。
●ビジネスバンだけでなくワゴンもある日産「NV200バネット」
バンがベースなので室内空間が魅力の日産「NV200バネット」
ビジネスユース専用車のイメージが強い日産「NV200バネット」ですが、乗用タイプ5ナンバーのワゴンも設定されていることは、あまりアピールされていません。
全長4400mm、全幅1695mm、全高1850mmのボディはコンパクトミニバンとは異なる広さと風格がありますが、最小回転半径は5.2mとなっていますので、取り回しに不便は感じないかも知れません。
2列シートで5名乗車のワゴン「16X-2R」は193万7520円。109PS/15.5kg-mを発揮する「HR16DE型」エンジンを搭載しており、ミニバンに比べると車重が重いためJC08モード13.2km/Lとなっていますが、車格が大きいので運転していても余裕を感じられるでしょう。
またワゴンである必要がない方なら、4ナンバーのバンも5人乗りで200万円以下のモデルが多数用意されています。
※ ※ ※
子育て世代にうれしい「車両価格200万円以下」で後席スライドドア車5車種を紹介しましたが、経済性だとコンパクトトールワゴン、5人以上が乗る機会がありそうならミニバンが良さそうです。
車種によってはさまざまなオプションも用意されており、200万円を少し超えただけで装備が充実したグレードが設定されていることもありますので、WEBサイトや実際の展示車両などで機能や乗り心地を確認してから購入を決定してみてください。
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