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横浜ゴム低燃費タイヤ「BluEarth-GT AE51」 末尾にGTが付いた理由とは?

くるまのニュース / 2018年12月24日 16時0分

ミドルセダンを主なターゲットに開発されたグランドツーリングタイヤ「ブルーアースGT AE51」は、力強くしっかりとした走行性能を追求しながら、乗り心地と環境性能にも配慮された低燃費タイヤです。

■低燃費性能を向上させたグランドツーリングタイヤとは?

 横浜ゴムから、低燃費性能と走りの性能を備えたグランドツーリングタイヤ「ブルーアースGT AE51(以下ブルーアースGT)」が発表(11月27日)され、2019年2月1日から発売になります。

 ブルーアースは横浜ゴムの低燃費タイヤブランドです。ブルーアースシリーズは、最高ランクの低燃費性能を狙ったものから、スタンダードなモデル、軽自動車用、低燃費性とドライビングプレジャーを両立させたモデルなどたくさんのバリエーションを用意。

 新たに発売になった「ブルーアースGT」は、低燃費性とドライビングプレジャーの両立を図ったブルーアースA(エース)の後継モデルです。グランドツーリングを意味するGTという名前が付けられていることでもわかるように、低燃費性能(≒低転がり抵抗)ばかりでなく走りの性能も作り込まれていることから「GT」という名が付いています。

 タイヤの顔ともいえるトレッドデザインは最近の高性能タイヤに多く採用されている4本の縦溝を主体にしたもので、見るからにウエット路面での排水性が良く、また直進性や操縦安定性が良さそうなトレッドデザインです。

 さらに詳しく観察すると、横方向には短い切れ込みや細い溝が切ってありますが、これはブロック剛性をコントロールして乗り心地と操縦安定性を両立させる役割に加え、ウエット路面でグリップ性能を高める役割を持っているのだそうです。

グランドツーリングタイヤ「ブルーアースGT AE51」

 使われているゴム=コンパウンドは「ダブルシリカとブレンドポリマー」と呼ばれる、ウエットに効くポリマー(ゴム)と低燃費に効くポリマー、それにウエット性能に効くシリカと低燃費性能の効くシリカを配合したコンパウンドです。ちなみに、シリカというのは、コンパウンドに混ぜる補強材で、ウエット性能や低転がり性能に効果があります。

 シリカは、大量に混ぜるとダマになりやすい(小麦粉を溶いたときのように)ので、これを解決するため専用コンパウンドと最先端のゴム新混合技術「A.R.T.Mixing」を開発しています。その結果、シリカの分散がよくなりウエット路面での制動距離を短縮することができたのです。

 ちょっと専門的になりますが、タイヤの構造面でも工夫が見られます。タイヤの骨格に相当するカーカスという部位は、一般的にはポリエステルやナイロンなどの布製で、しなやかなケースにする時は1枚、ケース剛性を高くするときは2枚重ねて使います。

「ブルーアースGT」は、ポリエステル1枚でケースを構成していますが、折り返しを深くすることでサイド部(サイドウオール)を2枚にしています。こうすることで、タイヤの縦方向の張りの強さ(ダンピング性能)を高くしながら、トレッド面のしなやかさを確保。これによって乗り心地と操縦性を両立させているわけです。

■「ブルーアースGT」の実力は、高いグリップ力ながら低燃費も実現

 試乗してまず感じるのは、発進が軽いということです。これは「ブルーアースGT」を履けば誰でも気づくと思います。転がり抵抗が少ないタイヤは、タイヤの転がり出しの抵抗も少ないのです。とくに転がり抵抗がAAになると、その差は明らかです。感覚的にはクルマの重さが1割から2割くらい軽くなったように実感できます。

アウディA4「ブルーアースGT AE51」225/50R17

 試乗車で用意されていたアウディ「A4」は、225/50R17というサイズを履いていましたが、明らかに走り出しが軽く、その軽快さに改めて感心させられます。試しに緩やかな下り坂でギヤをニュートラルにした瞬間、スルスルと加速しはじめて思わずブレーキを踏んでしまったほどでした。

 これは当然加速や高速道路での巡航にも効果があります。加速面では、アクセルの踏み代が少なくて済むし、高速巡航では車速を保つためのアクセルの踏み代が少なくて済みます。

 そしてもう一つ、「ブルーアースGT」のウリである走りの性能にも驚かされました。その乗り味はおよそ低燃費タイヤらしくなく、カチッとしていて良い意味でスポーティで、純正装着しているハイパフォーマンスタイヤのような印象です。

 40km/h以下くらいの比較的低めのスピードでは多少コツコツした硬さがありますが、ショックの角が鋭くないので、それほどで不快ではありません。しかもそのコツコツした硬さも50km/hを超えるくらいの速域になるとスーッと消えて、しなやかな印象が強くなります。この速域での印象は、タイヤのスムーズな転がり感としなやかな乗り心地によって高級感さえ感じます。

 そして、カーブに向けてハンドルを切り出すと、正確にスッと曲がってくれます。カーブの中では踏ん張り感に適度な張りがあって、スルリとカーブを曲がってくれます。グニャつく感触が一切ないので、とてもスッキリした乗り味です。

ウエット性能も期待できる「ブルーアースGT AE51」

 ウエット性能については、しっかりと確認することはできませんでしたが、試乗コースに残っていた湿った路面を走った印象では、通過した時のグリップ感やグリップの良さからくる安定感に変化がなかったことを考えるとかなり期待していいのではないかと思います。

「ブルーアースGT」を装着すると、まず自分のクルマがシャキッと走ってくれることに驚き、燃費の良さでも驚くことになると思います。なにより安心して楽しく走れるタイヤであることがこのタイヤの一番の魅力であると思います。

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