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やっぱり日本の技術は凄い! ロータリーや直噴、HVなど量産車世界初の技術が搭載された日本車5選

くるまのニュース / 2019年1月10日 6時20分

近年の自動車技術の進歩は目覚ましく、ハイブリッドや電気自動車が実用化されたり、自動ブレーキに代表される先進安全装備などが一気に普及しました。こうした新技術は、初めて搭載された車種が必ず存在します。そこで、量産車で世界初となる技術が搭載された日本車5車種を厳選して紹介します。

■量産車で世界初となる技術が採用された日本車5選

 ドイツ人技師カール・ベンツがガソリンエンジン付きの自動車を発明したのが1886年、いまから133年前のことです。

 そこから自動車の技術は飛躍的に進歩し、爆発的に生産台数も増え、現在に至ります。

 とくに、2000年以降の20年間は自動車技術の進歩は目覚ましく、ハイブリッドや電気自動車が実用化されたり、自動ブレーキに代表される先進安全装備などが一気に普及しました。

 こうした新技術は、必ず初めて搭載された車種が存在します。そこで、量産車で世界初となる技術が搭載された日本車5車種を厳選して紹介します。

●ユーノス「コスモ」GPSカーナビ

「コスモ」に搭載されたGPSカーナビ

 いまでは純正、社外、さらにスマートフォンのアプリで、当たり前のように普及しているGPSを利用したカーナビですが、もともとはアメリカの軍事用のものを民生に転用したものでした。

 複数の人工衛星からの電波を受信して、自車位置を測位し、地図上に表示するという仕組みになります。

 1990年にマツダから発売されたフラッグシップクーペ、ユーノス「コスモ」が世界で初めて、このGPSカーナビを車載しました。

 当時はバブルの絶頂期ということもあり、最上級グレードでは車両価格も530万円し、これも世界初の3ローター・ロータリーターボエンジンも搭載していました。

 なお、カーナビは3ローターエンジン搭載車に標準装備となっていました。

 いまも語り草になるほどの極悪な燃費や、バブル崩壊、マツダの収益悪化という背景もあって、わずか4年で生産終了になってしまいますが、平成の名車であることは間違いないでしょう。

■今は当たり前になった直噴ガソリンエンジンも日本発

●三菱「ギャラン」直噴ガソリンエンジン

初の直噴ガソリンエンジン「GDI」

 欧州を中心に広がりをみせた「ダウンサイジングターボ(排気量を小さくしてターボでパワーを補う)」のほとんどは「直噴ガソリンエンジン」を採用しています。

 ガソリンエンジンの場合、燃料と空気が混ざった「混合気」をエンジンが吸い込み、プラグで点火して爆発させるのが一般的です。「直噴ガソリンエンジン」は空気だけを吸い込んだエンジン内(シリンダー内)に、直接燃料を噴射して、内部で空気と燃料が混ざったところで点火するというものです。

 決して新しい技術ではありませんでしたが量産化は困難でしたが、1996年に三菱が「ギャラン/レグナム」に「GDI」という名で量産世界初となる「直噴ガソリンエンジン」を搭載し、発売しました。

 三菱のGDIエンジンはさまざまな車種に展開してきますが、低燃費、低CO2排出をアピールしていたものの、技術的には完璧ではなくカタログ値から乖離し、そのうえ不具合も発生してしまいます。

 そして、2007年にGDIエンジンの生産は終了します。後に燃料噴射制御技術などの技術革新や、前述の「ダウンサイジングターボ」の登場で「直噴ガソリンエンジン」は復活を遂げることになります。

●インフィニティ「QX50」可変圧縮比エンジン

コンロッドの長さを変えることで圧縮比を可変にする「VCターボ」

 内燃機関は空気や混合気を吸って圧縮し爆発、排気というサイクルを繰り返して回転します。この圧縮が重要で、たくさん圧縮する=圧縮比が高くなると、エンジンの熱効率も良くなり性能も向上します。

 しかし、ガソリンエンジンの場合は圧縮比が高くなると、運転状況によっては「ノッキング」と呼ばれる異常燃焼を起こすといった不具合も発生してしまいます。

 そこで、日産が2016年に世界初となる量産型可変圧縮比エンジン「VCターボ」を開発し、同社の高級車ブランド「インフィニティ」のモデルに搭載すると発表しました。

「VCターボ」はエンジン内部の機構により圧縮比を8:1(高性能)から14:1(高効率)の間で自在に変えることができ、ターボと組み合わせることで、全域にわたって燃費と排出ガスの大幅な削減と高性能化を両立しています。

 この「VCターボ」が初めて搭載されたのが2017年に北米で発売されたインフィニティ「QX50」というSUVでした。エンジンは2リッター直4で、最高出力は268馬力ほどですが、可変圧縮比によりターボを効率よく使うことができ、力強いトルクと高い効率性を併せ持つエンジンとなっています。

■プリウスの登場に世界が驚いた!

●レクサス「ES」デジタルアウターミラー

ミラーの替わりカメラを搭載したレクサス「ES」の「デジタルアウターミラー」

 若い方は信じられないかもしれませんが、日本では1983年までドアミラーは認められていませんでした。ドアミラーが解禁すると一気に普及し、電動格納式や、ヒーター内蔵、ウインカー内蔵など機能も進歩していきます。

 しかし、鏡で後ろを見るというもっとも基本的な部分は、何十年もの間変わりありませんでした。

 そこで、トヨタはミラーをカメラに置き換える「デジタルアウターミラー」を開発し、2018年にレクサス「ES」に量産車として世界で初めて搭載することになりました。

 機能的には、ディスプレイを室内に搭載することで、天候の影響を受けにくく視認性が確保できたり、ウインカー操作時や、リバース操作と連動させ、表示エリアを自動的に拡大することができます。

 さらに、ミラーを小型のカメラに置き換えることで、斜め前方の視界を拡大するとともに、風切音低減による高い静粛性を実現しています。

●トヨタ「プリウス」ハイブリッドシステム

「プリウス」のハイブリッドシステムの頭脳ともいえるインバーター

「ハイブリッド」という言葉の意味は「組み合わせる」です。クルマの場合はエンジンとモーターといった異なる動力源を搭載した場合の総称になります。

 ハイブリッド車の歴史自体は大変古く、自動車が誕生して間もない19世紀には作られていました。その後世界中のメーカーが試作に成功していったものの、量産化はコストや重量増のため困難をきわめました。

 そして1997年にトヨタが量産車初のハイブリッド車「プリウス」を発売するに至ります。10・15モード走行燃費で28km/Lという低燃費を実現。これは、従来のガソリンエンジン搭載のオートマチック車に比べ、約2倍の燃費性能であり、CO2の排出量を約1/2に削減しました。

 同時にCO、HC、NOxを当時の規制値の約1/10にして、排出ガスを一段とクリーンにすることにも成功しています。

「プリウス」の功績に触発され、その後世界中のメーカーがハイブリッド車の量産化に成功しているのは、みなさんご存知の通りです。

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