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最後にひと花咲かせるか!? 有終の美を飾る特別仕様車5選

くるまのニュース / 2019年5月10日 6時10分

新たに発売されるクルマがある一方で、終焉を迎えるクルマもあります。長い歴史があったり、話題になったクルマの場合は、惜しまれつつ消える前に最後の限定車が発売されることもあります。そこで、最終特別仕様車があったモデル5車種をピックアップして紹介します。

■モデル最後を飾る特別仕様車5選

 数十年の歴史があるクルマや、大いに人気のあったクルマでも、いつか終焉を迎える運命にあります。

 クルマを取り巻く法規制が変わることや、販売台数が低迷してしまったからなど、理由はさまざまです。

 そうして消えていくクルマのなかには、惜しまれつつ最後を迎えるものもあります。そこで、生産終了の前に最後の特別仕様車を発売したモデル5車種をピックアップして紹介します。

●三菱「パジェロ ファイナルエディション」

日本において37年という歴史に終止符を打つ「パジェロ」

 三菱「パジェロ」は1982年に発売が開始され、「ジープ」よりも快適でオフロードでの高い悪路走破性も両立した本格オフロード4WD車として人気を獲得しました。

 1991年には2代目となり、フルタイムとパートタイムの両4WDの長所をあわせ持つ、世界初のスーパーセレクト4WDの採用によって悪路走破性を高めるとともに、ラグジュアリー性を高め、日本のRVブームを牽引。

 3代目は1999年に発売され、これまでのトラックと同様なラダーフレーム構造から、より乗用車に近づいたビルトインフレーム構造のモノコックボディに変更。高い剛性を保ちながら軽量化も実現し、優れた操縦安定性と乗り心地も向上させました。

 そして、2006年に登場した4代目となる現行モデルは、新たに「アクティブスタビリティ&トラクションコントロール」など、高度な電子制御により走りに磨きをかけています。

 しかし、SUV人気の現在でも販売台数は低迷し、歩行者衝突保護の法規制に適合することが困難ということもあり、2019年8月をもって国内向けの生産を終えることに。

 37年という長い歴史の最後に、人気オプションを装備した特別仕様車「ファイナルエディション」が設定され、2019年4月24日に発売されました。

●トヨタ「マークX ファイナルエディション」

こだわりのある大人が愛したスポーティセダン「マークX」

 トヨタ「マークX」の元祖は、いまから50年ほど前の1968年、トヨタ「コロナ」から分派した「コロナマークII」です。

 そして、1984年に発売された5代目から車名からコロナが取れ、トヨタ「マークII」となり、2004年にはマークXに移行します。

 現行のマークXは2009年に発売された2代目で、コロナマークIIのころから一貫してフロントエンジン、リアドライブというFR駆動が特徴でした。

 マークXは精悍なデザインで大人向けのセダンとして一定の人気がありましたが、近年のSUV、ミニバン人気に押されて販売台数は減少してしまいます。

 そこで、トヨタは2019年12月をもって生産終了を発表。同時に特別仕様車「マークX 250S ファイナルエディション」の設定も発表しました。

 この特別仕様車は、専用の外装の加飾に加え、内装には、ブラックとレッドを配色したアルカンターラ+合成皮革シート表皮と、レッドを配色したソフトレザードアトリム表皮を採用。

 さらに、本革巻き4本スポークハンドル、シフトブーツ、インサイドドアグリップ、などでスポーティな印象を際立たせています。

●フォルクスワーゲン「ザ・ビートル マイスター」

際立った個性的な形こそ「ビートル」であることの証

 フォルクスワーゲンを代表するクルマといえば「タイプ1=ビートル」です。

 第二次大戦より前の1938年、アドルフ・ヒトラーの国民車構想のもと、天才技術者フェルディナンド・ポルシェによってタイプ1は誕生。

 戦後にタイプ1は世界中に輸出され、またたく間にベストセラーカーとなります。日本でも「カブトムシ」の愛称で呼ばれるなどの人気を博しました。

 その後ドイツ本国での生産は終了しますが、2003年までメキシコで生産が続けられるほどのロングセラーに。

 1999年には「ゴルフ」と共通のシャシのFF車「ニュービートル」が発売され、形こそタイプ1をモチーフにしていますが、当然、中身はまったくの別物です。

 2012年には車名を「ザ・ビートル」に変更して、フルモデルチェンジ。しかし、3ドアのみのラインナップでは継続して販売することが困難なためか、2019年をもって生産、販売が終了と発表されました。

 日本ではザ・ビートルの販売が終了することにともない、特別仕様車「ザ・ビートル マイスター」シリーズ(3グレード)を設定し、2018年10月に発売。

 80年以上の長い歴史を持つビートルも、時代の流れには逆らえないようです。

■あっという間に完売した限定車2台

●三菱「ランサーエボリューション ファイナルエディション」

高性能セダンとしてモータースポーツで大活躍した「ランサーエボリューション」

 三菱「ランサーエボリューション」は、世界ラリー選手権(WRC)に参戦しチャンピオンになるために開発され、1992年に初代が発売されました。

 その目論見通り、ラリーで数々の勝利を重ねましたが、第4世代である「ランサーエボリューションX」をもって、2015年に販売を終了してしまいます。

 生産終了を発表した同年4月に、最終限定車として「ランサーエボリューション ファイナルエディション」の発売を発表。

 限定数1000台で、最終モデルにふさわしくエンジンの改良により最高出力、最大トルクを向上させ、歴代最高となる313馬力、43.7kgmを実現します。組み合わされるトランスミッションは5MTのみでした。

 また、高性能仕様のショックアブソーバー、ブレーキ、タイヤも採用されるなど、走りの質も向上させています。

 2015年4月10日から先行予約を開始して、8月20日に完売が発表されましたが、実際には発表以前に完売していたようです。

●日産「スカイラインGT-R M・spec Nur/V・spec II Nur」

「スカイラインGT-R」の集大成となったR34型

 2002年8月に生産を終えた「R34型 スカイラインGT-R」は、同年1月24日に最後の限定車「スカイラインGT-R M・spec Nur/V・spec II Nur」の発売を発表。

 限定数は合計1000台で、2月26日から発売としていましたが発売当日には完売が発表されるなど、異例の事態となりました。

 スカイラインGT-R M・spec Nur/V・spec II Nurには、国内で行なわれた「スーパー耐久レース」などのベースに用いられた「N1仕様」エンジンに、ピストンやコンロッドといった部品を重量バランスの均一化を図った高精度バランス品が組み込まれていました。

 さらに、限定車専用として300km/hまで刻まれたスピードメーターや、ゴールドに塗装されたシリンダーヘッドカバー、後部の立体エンブレムなどを採用しています。

 当時の新車価格は「M・spec Nur」が630万円、「V・spec II Nur」が610万円(どちらも消費税込)でしたが、現在の中古車相場は、その2倍から3倍となる価格で、すでに庶民には手が届かない存在です。

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