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さらば三菱「パジェロ」! 700台限定の最終モデルはファン必見となる存在

くるまのニュース / 2019年5月24日 7時10分

三菱を代表するオフロード車である三菱「パジェロ」が、国内での販売を終了。それを記念した700台限定の「ファイナルエディション」が登場しました。現行モデル自体も登場してから10年以上が経過していますが、どのようなクルマなのでしょうか。

■日本で乗るなら「最後のチャンス」となったパジェロ

 ついに、三菱「パジェロ」の日本向け販売が終了することになりました。少しずつ厳しくなる安全基準や環境基準をクリアしようとすれば、相応の開発をしなければなりません。そのため日本における販売台数からすると、投資しても回収出来ないという判断をされたのでしょう。

 繰り返しますが「パジェロの生産中止」ではなく、日本仕様を作らなくなるということです。

国内向け最終モデルとなったパジェロの特徴は?

 今回試乗したのは700台限定の「ファイナルエディション」です。190馬力の3.2リッターディーゼルエンジンを搭載する428万2200円(消費税込、以下同様)の「エクシード」がベースになっており、革シートやサイド&カーテンエアバッグ、ルーフレール、サンルーフ、リアLSDなどを装備して、453万600円。後述のとおり「安いか?」と聞かれれば難しいものの、ファンなら許すかと思います。

 前置きはこのあたりにして試乗といきましょう。運転席に座ってスタートボタンを押そうとしたら、見当たらない。ボタンを探すと、スマートキーでなく懐かしい「ひねって始動するキー」でした。エンジンを始動すると、これまた昭和のディーゼルですね。「ガラガラ」「キンキン」「カリカリ」と賑やか。いまどきのディーゼルとは違います。

 Dレンジをセレクトして走り出すと、案外軽快です。なにせ、最大トルクはガソリンエンジンなら5リッタークラスに相当する441N・mもあります。車重は2340kgと重いですが、それを十分カバー出来るエンジンです。ATは今や希少な5速。これまたトルクバンド広いため、あまり気になりません。まさに、アイドリングストップなど無かった時代のエンジンです。

 意外だった点は、ハンドル操舵力。こんなに重かったっけ、と驚きました。昔ながらの「ボール&ナット式」のステアリングギアボックスのためか、とも考えましたが、思い出してみたらパジェロはクロカンモデルのなかでは「ラック&ピニオン式」を早い時期から採用していたモデルでした。現行モデルが発売された2006年当時のハンドルの重さ、こんなだったでしょうか。

■将来パジェロは「技術遺産」になる?

三菱 パジェロ ファイナルエディション

 うなりを上げるエンジンと、重いハンドルを操作しながら走っていたら、何だか懐かしくなってきましたね。なにしろ現行型のパジェロは、20世紀に開発された3代目の大マイナーチェンジモデルで、そこから進化していません。だからこそ、スマートキーも自動ブレーキもアイドリングストップも無い。このまま20年乗ったら、凄いと思います。

 いまから20年後にキーを差し込み捻ってエンジン始動し、ガラガラと盛大な音を出して走り出すや、周囲の人から「すげ~っ」になること間違いなし。ファイナルエディションを買ったらぜひとも20年以上大切に乗って頂きたいと思います。素晴らしい20世紀の技術遺産になっていることでしょう。これ、冗談でなく本心で書いています。

 参考までにバイヤーズガイドとして情報を上げるなら、やはりトヨタ「ランドクルーザープラド」には多くの点で勝てないです。自動ブレーキをはじめとした21世紀初頭のアイテムはすべて装備されているうえ、装備内容で比較すればパジェロよりずいぶん安い。悪路走破性も電子制御満載のため優れています。

 とはいえパジェロファンって多い。限定700台は売り切れると思います。

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