根強い人気のスモールスポーツカー ホットな輸入コンパクト5選
くるまのニュース / 2019年6月14日 6時10分
かつて日本車に数多く存在した「ホットハッチ」と呼ばれる高性能なコンパクトカーですが、近年では日本車よりも輸入車に多く見られるようになっています。そこで、現在販売中の輸入車のなかからホットなモデル5車種をピックアップして紹介します。
■欧州でまだまだ人気がある「ホットハッチ」
高性能なコンパクトカーのことを「ホットハッチ」や「スポーツコンパクト」と呼びます。
かつて、ホンダ「シビック タイプR(EK9型)」や、三菱「コルト ラリーアート」、日産「パルサー VZ-R」、トヨタ「スターレット グランツァV」などがその代表格でしたが、いまではこのカテゴリーから撤退してしまったメーカーもあります。
しかし、海の向こうではちょっと事情が違うようで、欧州では「小さくてキビキビ走る」クルマの人気が依然として高く、多くのメーカーがホットハッチを販売しています。
さらに日本でも購入が可能なモデルがあるので、最新輸入車のなかから高性能なコンパクトカー5車種をピックアップして紹介します。
●フォルクスワーゲン「up! GTI」
ベーシックカーの「up!」にも高性能車の証「GTI」が与えられた
「up!」は現在、フォルクスワーゲンのラインナップでもっとも小さなクルマです。
全長3625mm×全幅1650mm×全高1485mmというボディサイズは初代「ゴルフ」と同じくらいで、車体が小さなぶん重量も軽く、ホットモデルの「up! GTI」だと車両重量は1000kgと、かなり軽量な仕上がりです。
エンジンは1リッター直列3気筒ターボで、出力は118馬力を誇り、トランスミッションは6MTのみです。このエンジン出力も初代「ゴルフGTI」に近く、欧州では「初代ゴルフGTIの再来」という声もあるようです。
内外装にはGTIファミリーの特徴ともいえるレッドのアクセントをふんだんに使用していて、GTI伝統のタータンチェック柄のシートも装備。
全体のたたずまいも、専用の17インチホイールやエアロパーツが与えられて、小さいながらも迫力を感じさせるデザインです。
価格は229万9000円(消費税込、以下同様)で、元々は限定車として販売されていましたが、現在は特別仕様車としてカタログモデルになり再販売されています。
●ルノー「トゥインゴGT」
F1で有名なルノー・スポールによりチューニングされた「トゥインゴGT」(画像は特別仕様車)
ルノーはオシャレなコンパクトカー「トゥインゴ」を販売していますが、そのスポーツバージョンが「トゥインゴGT」です。
外観では専用のサイドストライプやホイール、そしてデュアルエキゾーストパイプがベースモデルとの違いをアピールしています。
トゥインゴGT最大の特徴は、外観よりもエンジンです。標準モデル(ZEN MTを含まず)に採用されている90馬力の0.9リッター直列3気筒ターボエンジンを、F1も担当するルノーのモータースポーツ部門「ルノー・スポール」がチューンして、最高出力109馬力にまで高められています。
そのエンジンは車体後部に搭載されて後輪を駆動しますが、これはポルシェ911と同じ「RR(リアエンジン・リアドライブ)」になります。このRRによって駆動輪(後輪)に強力なトラクションがかかることになり、コンパクトさを活かした刺激的な走りができます。
ボディサイズは全長3630mm×全幅1660mm×全高1545mmと、軽自動車よりひと回り大きいくらいのコンパクトさで、車重は1010kgから1040kgと軽量。トランスミッションには5MTと6DCTが用意され、価格はMTが229万円、DCTが239万円です。
●アバルト「595」
大衆車をホットに仕上げるのが得意なアバルトの手による「595」
かつてはモータースポーツで名を馳せ、現在はフィアットグループ内のスポーツブランドとして高い人気を誇るアバルト。そのアバルトが送り出す「595」は、フィアット500をベースとしたホットハッチです。
車体にはフィアットの文字はなく、代わりに「サソリ」をモチーフにしたアバルトエンブレムが装着され、加えてアグレッシブなデザインの前後バンパーも採用されるなど、フィアット500とは完全に別のクルマであることを主張しています。
サソリは小さいと毒性が強いといわれますが、このアバルト595も刺激が強く、全長3660mm×全幅1625mm×全高1505mmというコンパクトなボディサイズで1110kgという軽量な車体に、145馬力の強力な1.4リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載しています。
トランスミッションは、5MTと2ペダル式の5AMTが選択でき、価格はそれぞれ299万円と320万円です。
■質実剛健なドイツかフランスのエスプリか
●ミニ「ミニ クーパーS」
ミニの高性能版としてあまりにも有名な「クーパーS」
いまや「ミニ3ドア」「ミニ5ドア」「ミニ・コンバーチブル」「ミニ・クラブマン」「ミニ・クロスオーバー」とラインナップが拡大したミニですが、なかでももっともコンパクトな「ミニ3ドア」のスポーツグレードが「クーパーS」です。
全長3835mm×全幅1725mm×全高1430mm、車重は1240kgから1270kgと、コンパクトカーとはいえ大きく重くなっていますが、エンジンはパワフルな2リッター直列4気筒ターボを搭載し、192馬力を発揮します。
現在、多くのコンパクトカーが、リアサスペンションに左右の車軸が連結された「トーションビーム」を採用するなか、ミニクーパーSではスポーツカーにもよく見られる独立懸架式の「ダブルウィッシュボーン」を採用。
ミニは現在BMWグループ内のブランドですが、同社ならではのこだわりが随所に見られ、上質な乗り味を持つのと同時に、そのポテンシャルには光るものが感じられます。
カスタマイズ性も高く、豊富な純正オプションパーツだけでなく多くの社外カスタムパーツが揃うので「自分仕様」のクルマに仕立てやすい、というのも人気の秘密です。
トランスミッションにはミニのラインナップのなかでも3ドアのみ(特別仕様車を除く)となった6MTと、7DCTが用意されています。価格はMTが354万円、DCTが372万円となっています。
●プジョー「308GTi」
プジョー・スポールによってホットなマシンに変貌した「308GTi」
今回紹介する中でもっともパワフルなモデルがプジョー「308GTi」です。
搭載される1.6リッター直列4気筒ターボエンジンは270馬力を発揮し、リッターあたりの出力は169馬力と他を大きく引き離し、トランスミッションは6速マニュアルのみというスパルタンな一台です。
全長4275mm×全幅1805mm×全高1455mm、そして車重は1320kgと5台の中では、もっとも大きく重いクルマですが、圧倒的なパワーと、かつてのF1はじめ各種モータースポーツを担当する「プジョー・スポール」がチューンしたサスペンションやブレーキを持つだけに、サーキットではいかんなくその実力を発揮します。
車体後部1/3ほどがブラックの2トーンボディカラー「クープ・フランシュ」が選べるのもプジョー308GTiの特徴で、運転しているときだけではなく、クルマを外から見たときでも気分を盛り上げてくれます。
価格は443万円と高めではありますが、その出力、装備など内容を考えると意外と割安なのかもしれません。
※ ※ ※
日本で購入可能な最新輸入ホットハッチ5台を紹介しました。
車重やエンジンレイアウト、駆動方式、パワーなど、それぞれのクルマには明確な特徴があるので、選ぶ時は迷ってしまいます。
また、輸入車ということで乗り味もメーカーごとに個性がありますから、そういった部分も楽しめるポイントではないでしょうか。
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