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日本人はクラシックカーに憧れる!? 無理矢理感あるレトロ調な車5選

くるまのニュース / 2019年6月26日 6時10分

日本では、メーカーによって外観をクラシカルにカスタマイズされたクルマが、これまでに多数販売されてきました。多くはフロントフェイスに手を入れられているのですが、ボディの大半はノーマルのままと、デザイン的には違和感がある場合もあります。そこで、レトロ調でユニークな5車種をピックアップして紹介します。

■少し前にレトロ調がひそかなブームだった

 いま、日本のみならず海外でもひそかな旧車ブームが起こっています。「かつて乗っていたクルマに、また乗りたい」という人や「当時買えなかったからけどいまなら買える」、単に投機目的など、理由はさまざまです。

 一方で、メーカーが最新モデルをクラシカルにカスタマイズして販売しているケースもありますので、個性的なデザインを好むユーザーや、ノスタルジックな雰囲気を好むユーザーのニーズがあるということでしょう。

 これまでも一部のデザインを変更して、クラシカルに演出したモデルがありましたが、なかにはかなり無理矢理感があるクルマもありました。

 そこで、クラシカルにカスタマイズされたモデルのなかから、ユニークな5車種をピックアップして紹介します。

●スバル「インプレッサ カサブランカ」

一周回ってカッコよく見える!?「インプレッサ カサブランカ」

 1992年に発売された初代スバル「インプレッサ」はセダンとワゴンがラインナップされ、高性能な「WRX」が話題となりました。

 この初代インプレッサのワゴンをベースに、クラシカルな外観にカスタマイズされたモデルが「インプレッサ カサブランカ」です。

 インプレッサ カサブランカは1997年の第32回東京モーターショーに参考出品され、来場者から好評を博し、その要望に応えるかたちで1998年に市販化されました。

 当初は5000台の限定車として販売されましたが、1999年に標準車のマイナーチェンジに合わせてカタログモデルになります。

 外観はクロームメッキのフロントグリルや丸型ランプ類などを採用し、内装には、モケットシート&ドアトリム、2トーンの本革巻ステアリングホイールなどを装備して、「スポーツエレガンス」をコンセプトとしたワゴンに仕立てられました。

 エンジンは1.5リッター水平対向4気筒のみ、トランスミッションは4ATのみと、スポーティというよりはベーシックなワゴンという印象で、横から見ると標準のインプレッサ スポーツワゴンと変わらないため、違和感は否めませんでした。

●三菱「ミニカトッポ タウンビー」

違和感あるデザインだがカワイイとも評判だった「ミニカトッポ タウンビー」

 三菱「ミニカトッポ」は1998年まで販売されていたトールワゴンタイプの軽自動車です。同社の「ミニカ」をベースに、背を高くして室内のサイズを大きくし、ドアも左側が2ドア、右側が1ドアの非対称となっていました。

 このミニカトッポのフロントフェイスをクラシカルにアレンジしたのが、「ミニカトッポ タウンビー」です。

 メッキを施した大型フロントグリルとバンパー、同じくメッキされた丸型のヘッドライトを採用していましたが、とくにヘッドライトはまるで「出目金」のようにクリっとしているのが印象的でした。

 外装ではほかにもメッキモールを装備し、テールランプも丸型となっていました。

 かなりユニークなフロントフェイスと対象的に、キャビンはミニカトッポと変わらず、メッキパーツにより加飾されていましたがデザイン的には無理矢理感がありました。

 前述の通りミニカトッポは1998年に生産を終了し、後継車の「トッポBJ」に移行しますが、デザインはオーソドックスなトールワゴンとなり、奇をてらうことはありませんでした。

●スバル「ヴィヴィオ ビストロ」

レトロ調のなかでもラインナップが豊富だった「ヴィヴィオ ビストロ」

 現在、スバルは軽自動車の生産から撤退してしまいましたが、元々は「スバル360」という歴史的なクルマをはじめ、数々の記憶に残る軽自動車を作っていました。

 1992年に発売された「ヴィヴィオ」は、当時ライバルだったスズキ「アルトワークス」、ダイハツ「ミラ TR-XX」とモータースポーツで競い合う高性能モデルの存在が話題でした。

 もちろんスタンダードなモデルも販売されており、1995年にはクラシカルな趣の「ヴィヴィオ ビストロ」をラインナップします。

 おおよそ、ほかのクラシカルモデルと同様に丸型ヘッドライトにメッキのグリルとバンパーを採用し、ドアミラーやドアノブもメッキパーツとなっていました。

 ヴィヴィオ ビストロは人気もあり、グリルの意匠違いのモデルや、専用カラーリングに装備が充実した特別仕様車もありました。

 ほかにもバリエーションが豊富で、スーパーチャージャーを装着して64馬力を発揮するエンジンを搭載するスポーツモデル「ヴィヴィオ ビストロ・スポーツ」など、個性的なモデルも登場しています。

 1998年に、軽自動車が新規格に移行するタイミングで、ヴィヴィオシリーズは生産を終了しました。

■かなりの力作だった「フライングパグ」

●日産「マーチ ラフィート」

中途半端感が否めない「マーチ ラフィート」

 日産のカスタマイズカーといえばオーテックジャパンが手がけた数々のモデルが存在します。日産を代表するコンパクトカー「マーチ」にも「マーチ ボレロ」をはじめクラシカルなモデルがラインナップされました。

 現行モデルでも販売されているマーチ ボレロは1992年発売の2代目マーチから設定されており、2代目ではほかにも「ルンバ」「タンゴ」「ポルカ」といった、音楽にちなんだ名前のクラシカルモデルが複数発売されるなど、人気がありました。

 そして、3代目でもボレロとラフィートというカスタマイズカーが販売されていました。どちらも、メッキで加飾されたグリルやモール、専用バンパーなどの定番アイテムが装備されていました。

 このうちラフィートはかなり控えめなフロントまわりのデザインだったため、やりすぎ感はありませんでしたが、やや中途半端な印象に。

 現行モデルではボレロのみが継続され、ラフィートはなくなってしまいました。

●三菱「パジェロジュニア フライング パグ」

完成度が高くクラシックカーの雰囲気を低価格で実現した「パジェロジュニア フライング パグ」

 2019年8月をもって三菱「パジェロ」の国内販売終了と発表されていますが、かつては「パジェロジュニア(後にパジェロイオ)」、軽自動車の「パジェロミニ」という弟分ともいえるモデルが存在。

 このパジェロジュニアの外観に大幅に手が入れられたモデル「パジェロジュニア フライング パグ」(以下「フライング パグ」)が1997年に発売されました。

 1940年代のクラシックカーをイメージさせるフライング パグは、ボンネットからフェンダー、グリルに至る、フロント部分がほぼすべてオリジナルデザインに変更され、リアもフェンダーやバンパー、テールランプが専用品になるなど、大規模に手が入れられています。

 フライング パグは、当時、三菱の販売チャネルである「カープラザ」設立20周年キャンペーンの一環として企画され発売されました。これほど手が入れられていたにもかかわらず、価格は175万円(消費税含まず)からと、限定1000台にもかかわらず安価な設定でした。

 キャビンのデザインは標準のパジェロジュニアのままでしたので、全体のバランスに違和感はありますが、価格の割に完成度は高いといえます。

 ちなみに、現在も安価な中古車が流通していますので、フライング パグに興味がある方は探してみてはいかがでしょうか。

※ ※ ※

 今回紹介したクルマ以外にも、軽自動車にはクラシカルなイメージで作られたモデルがいくつかあります。

 それらの共通点としてはイギリス車だったころのBMC「ミニ」をモチーフにしたものが多い印象です。ミニは大きさ的にも日本の軽自動車ほどでしたので、親和性も高かったのは確かです。

 しかし、それ以上にミニのデザインが、偉大なコンパクトカーとして完成されていたことへの憧れもあったのかもしれません。

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