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能ある鷹は爪隠す!? 大人にこそ似合う高性能な国産GTモデル5選

くるまのニュース / 2019年8月7日 6時10分

長距離移動も快適にできる動力性能と操縦性をあわせ持つクルマの証「GT」。時代とともにその定義は変化していますが、現在の「GT」に求められているのは「高い実用性を確保しつつ、高性能で、大人が乗って似合うクルマ」というところでしょう。そんな、新基準の国産GTモデルを紹介します。

■実用的で高性能、大人に似合う新時代のGTとは?

 長距離を快適に走るために、ハイパワーなエンジンや快適な居住性を重視した「GT」は、「やる気満々のスポーツカーではないけど、いざとなったら速い」のが特徴です。

 また、走りの良さを予感させる格好いいスタイルも、GTの魅力といえます。

 今回は、ハイパワーでスポーツカー並みの動力性能を持ち、大人に似合うスタイリッシュさもあわせ持った「新時代のGT」にふさわしい国産モデルを5台紹介します。

●日産「スカイライン」

日産新型「スカイライン 400R」日産新型「スカイライン 400R」

 日産の主力セダン「スカイライン」がビッグマイナーチェンジし、2019年9月より発売されます。

 最近のSUV人気やハイブリッドなどのエコカーブームの影に隠れて印象が薄かったのですが、日産の意地を感じさせるような、走りを意識したスカイラインへと回帰することが特徴です。

 外観のデザインでは、最近の日産車に用いられる「Vモーショングリル」に加え、スカイライン伝統の「丸目4灯テールランプ」が採用されるなど、スカイラインに憧れた世代にも響くデザインへ生まれ変わります。

 新型スカイラインの全グレードに「GT」のエンブレムが付けられたところに、このクルマが目指す方向性が示されているといえるでしょう。

 ラインナップは、3.5リッターV型6気筒+モータのハイブリッドモデルと3リッターV型6気筒ツインターボのエンジンを用意。ハイブリッドモデルでは、新世代の自動運転技術「プロパイロット2.0」を搭載してドライバーの負担を軽減しているところに、時代へのニーズも上手に取り込んでいるのが分かります。

 ターボモデルでは、通常のモデルでも304馬力とパワフルなのですが、スカイライン史上最強を誇る「400R」がラインナップされ、並みいるスポーツカーを凌駕する405馬力ものハイパワーを実現しています。

 電子制御される足回りは、ドライバーの意図を汲み取ってアシストする「ダイレクトアダプティブステアリング」を世界初搭載。長距離のドライブもスポーツ走行も可能な俊敏性を両立しました。

 内装は、性能に負けない高級感のある黒×赤でまとめられた本革シートが標準装備されています。

 新型スカイラインは、実用性と高級感ある佇まいや秘められたハイパワーを兼ね備えた、日産らしい「新時代GT」を表現したモデルといえます。

●トヨタ「クラウン」

トヨタ「クラウン RSアドバンス」トヨタ「クラウン RSアドバンス」

 トヨタの高級セダンとして長い歴史を誇る「クラウン」は、2000年以前はラグジュアリーカーとして、大きくて立派、装備も充実、ふわふわな乗り心地が特徴だった時代がありました。

 しかし、高級車に求められる資質がより高くなり、日本専売モデルであるクラウンも、ほかの国産メーカーの高級セダンだけでなく、輸入車とも比較されることが多くなります。

 その影響もあり、ラグジュアリー路線の「ロイヤル」と、走りを意識したスポーティな「アスリート」の2系統が存在した時期もありました。

 そして現行モデルでは、世界中のメーカーがベンチマークするコース、ドイツのニュルブルクリンクサーキットで徹底的に走りこむことで、強靭なボディと優れたハンドリングを追求した結果、「日本独自のGT」を意識した、走りにもこだわった高級セダンへと変貌を遂げました。

 グレードに合わせて、エンジンは2.5リッター直列4気筒+モーターのハイブリッドモデルや2リッターターボ、3.5リッターV型6気筒など幅広いラインナップを誇ります。

 なかでも「RSアドバンス」は3.5リッターV型6気筒エンジン+2モーターのハイブリッドシステムを採用。エンジン出力は299馬力、モーター出力は180馬力のハイパワーと、WTLCモードで16.0km/Lという優れた燃費性能を両立し、まさに「能ある鷹は爪隠す」的モデルになっています。

 独自の進化を歩むクラウンは、日本の道路事情にもマッチしたボディサイズや高い快適性、安全性を保ちつつ、いざとなればスポーツ走行も楽々こなす、万人が認める日本らしいGTといえそうです。

■スタイリッシュなデザインでGTを演出するモデルも

●マツダ「マツダ6」

マツダ「マツダ6 25T Sパッケージ」マツダ「マツダ6 25T Sパッケージ」

 最近のマツダ車は、魅力的なモデルが多いと評判です。全車共通のアイデンティティとなっている「魂動デザイン」が採用されたことで、華美ではないけど上質で欧州車に負けないデザインに惹かれる人も多いでしょう。

 自社製の大排気量エンジンを作っていないマツダは、これまでの「GT」の基準に適合するモデルがなかったのですが、新たに生まれ変わった「マツダ6」は、新世代GTらしい佇まいが魅力です。

 なお、マツダ6はこれまで「アテンザ」と呼ばれていましたが、2019年7月のマイナーチェンジで、日本でも海外名が用いられるようになりました。

 美しいスタイリングに、走りを意識した足回りや装備を充実させた「マツダ6 25T Sパッケージ」は、最高出力は230馬力と控えめな数字ながら、420Nmものビッグトルクと、レスポンスに優れる2.5リッターSKYACTIV-Gターボエンジンを搭載した、実用域でのキビキビした操作性と俊敏性を誇るモデルです。

 また、前後と横方向のGを総合的にコントロールする新たな制御技術を搭載するなど、スポーティに走ることができ、マツダらしい「人馬一体」や「走る喜び」を大切にしています。

 ハイパワーより実用域での俊敏性と使いやすさを優先し、さらに低く長くワイドなボディで、近未来のGTらしいスタイリッシュさをもあわせ持つ1台になっています。

●スバル「レヴォーグ2.0STIスポーツ EyeSight」

スバル「レヴォーグ2.0STIスポーツ EyeSight」スバル「レヴォーグ2.0STIスポーツ EyeSight」

 現在の「日本のGT」の定義を決定づけたのは、1989年に登場したスバル「レガシィ」が元祖ともいえます。当時のレガシィには、「GT」が何であるかを理解させるにふさわしい速さと快適性に加え、先進の4WD技術が備わっていました。

 悪路でも安心して速く走れる4WDのイメージは、WRCでのインプレッサの活躍もあって、現在でもスバルの大切なアイデンティティになっています。

 レガシィの後継として登場した「レヴォーグ」は、ボディ形状こそ「スポーツワゴン(ツアラー)」のスタイルながら、根底にある方向性は「GT」と呼べるものでしょう。

 レヴォーグのラインナップのなかで、もっともスポーティで優れた走行性能を誇るのが「レヴォーグ 2.0STIスポーツ」です。

 エンジンは2リッター直噴ターボながら、300馬力ものハイパワーを実現した隠れたモンスターマシンです。

 しかも「スバルを世界一に」を目標にさまざまなレースで活躍するSTI(スバル・テクニカ・インターナショナル)がプロデュースしており、足回りは専用のチューニングが施され、さらに前45:後55とスポーツ走行を想定したトルクを配分する「VTD-AWD」機構が搭載され、レースで磨かれた「WRX STI」譲りの高性能ぶりを、コンパクトなボディに詰め込んでいます。

 さらに最近のスバルの特徴でもある運転支援システム「アイサイト」も搭載し、快適性とともに安全性もトップレベルで、「新世代GT」にふさわしいモデルです。

●ホンダ「シビックハッチバック」

ホンダ「シビックハッチバック」ホンダ「シビックハッチバック」

 かつてホンダには、「GT」に近いモデルはいくつか存在しました。定義に当てはめると、6代目、7代目「アコード」にラインナップされていた「ユーロR」が一番近かったかもしれません。

 現行モデルで高性能車といえば、「シビックタイプR」ですが、これはバリバリやる気満々のスポーツモデル。このクラスで「ドイツのニュルブルクリンク最速のFF」という金字塔は素晴らしいのですが、普段使いではちょっとやり過ぎ感が否めない部分もあります。

 そこでおすすめしたいのが、「シビックハッチバック」です。ロー&ワイドになった現行モデルは、ホンダらしい近未来感とスポーティなイメージを上手にブレンドしたスタイルが特徴です。

 それでいて、高回転まで気持ちよく回る、1.5リッター直噴VTECターボエンジンを搭載。最高出力こそ182馬力ですが、エンジンを意のままに操れる6速MTも用意するなど、走りを意識した内容になっています。

 またホンダの最新安全技術「Honda SENSING」を搭載しているので、誰でも安心して普段使いできるのも大きなポイント。

 長距離移動もワインディングも気持ちよく走るのに十分な動力性能を持ち、サイズもちょうど良く、価格も手が届きやすいという、「新世代GT」として考えてもいい魅力あるモデルです。

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